滋賀県北部で東西に短く南北に長く、西端が琵琶湖に接する長浜(ながはま)市は、1943年(昭和18年)の坂田郡長浜町及び6村合併で発足の旧市が、2006年(平成18年)の東浅井郡浅井町・びわ町との合併で現市となり、2010年(平成22年)の東浅井郡虎姫町・湖北町・伊香郡高月町・木之本町・余呉町・西浅井町編入で現市域となりました。元々の地名の元浜を羽柴秀吉が長浜に改称したとされ、織田信長の長からとする説もあります。長浜仏壇(濵仏壇/濵壇)・浜縮緬・メロン・葡萄・もぐさ・湖魚とその加工品(小鮎佃煮・同甘露煮・鮒すし等)・鴨・醤油・清酒・銘菓(菊水飴・親玉饅頭・でっち羊かん・どんべもなか・堅ボーロ等)・焼鯖素麺・鴨すき・のっぺいうどん・鯖の棒すし・イタリアン焼きそば・サラダパン等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の料理店・飲食店・和菓子店(多数)・食品店・醸造所(醤油・清酒)。旅館などがそれぞれ複数残っています。
1914年創業、登録有形文化財内で醤油を醸す 岩根醤油醸造店
木ノ本駅から徒歩10分ほど、長浜駅から車で30分前後の場所にある 岩根醤油醸造店。1914年(大正3年)に創業された醤油店です。建物は創業以前に建てられた江戸期の建築物とされ、旧木之本宿の歴史的建造物として文化財登録されています。現在は4代目の岩根重治氏によって運営されています。
という、岩根醤油醸造店さんの外観です。文化財認定されているだけあって、重厚で雰囲気のある建物です。
店内に入りました。醤油がずらりと並んでいます。傘に十と書く、ヤマジュウが屋号となります。
今回は本醸造こいくちしょうゆを買ってきました。
お店の方に聞いて初めて知ったのですが、長浜もちょっと甘めのお醤油が中心なのだとか。歴史的には、金沢の大野から醤油造りが伝わったそうで、その影響もあるのでは?というお話でした。
で、醤油を出してみた図です。ほんのり甘くて、お刺身等によく合いそう。このお醤油は美味しいなぁ。
旧木之本宿のある木ノ本駅周辺は今回初めてお伺いしました。宿場町の雰囲気が綺麗に残っており、かつ、醸造蔵がたくさん残っている素敵な醸造の街でした。今回は偶然お伺いでき、その存在を知ることが出来たのですが、日本にはまだまだ素敵な街並みが残る場所がありそうだ、とちょっと感銘を受けました。もっと旅したいなぁ。
——–岩根醤油醸造店 基本情報———-
〇創業年 1914年創業 / 大正3年創業
〇営業時間
・8:00 – 19:00
※無休
〇住所
滋賀県長浜市木之本町木之本910
(公式サイト)⇒ なし