東京都大田区の北部に位置する「北馬込」は、起伏に富んだ高台の静かな住環境と、都心直結の優れた利便性が調和する歴史ある住宅地です。現在の町域は北馬込一丁目と二丁目から構成されています。地名の「馬込」には諸説ありますが、平安末期から鎌倉期にかけて農耕馬や武士用の馬が放牧されており、牧場の柵を示す「込」と合わさって名付けられたという説が有力です。馬込文士村の文化的背景、高台の落ち着き、そして現代の都市機能が見事に重なり合う、大田区北部の特色あるまちです。
1930年創業、さつまいも問屋から続く大学芋専門店 甘藷生駒 (かんしょいこま)
都営浅草線・馬込駅A3_a出口から徒歩4分ほど、東急バス・三本松のバス停正面の場所、大田区北馬込の馬込三本松通商店会に店を構える 甘藷生駒 。1930年(昭和5年)創業の大学芋・さつまいも菓子専門店です。創業当初は石焼き芋屋への卸を主とするさつまいも問屋として始まり、時代の変化とともに大学芋専門店へ転じ、現在は3代目・生駒友一氏と家族が店を切り盛りされています。看板の大学芋は、さつまいもを切って揚げ、特製の蜜をからめるシンプルな製法ですが、切り方、揚げ温度、気温・湿度、特注の深型鍋までを細かく見極めて、“表面はカリッと、中はほくほく”に仕上げられています。店名に“さつま芋”ではなく旧来の呼び方“甘藷”を残しているのも、素材へのこだわりの表れとのこと。川瀬巴水の「馬込の月」が描かれた場所に店を構え、店内には木版画も飾られている、北馬込の生活動線の中で90年以上さつまいもの味を守り続ける一軒です。
という、甘藷生駒さんの外観です。近年リニューアルされて、モダンな外観となりました。
甘藷とだけ書かれた、シンプルな看板がカッコ良いんですよねぇ。
カウンターにこんな感じで並んでいます。大学芋も一般的なゴロッと角切りっぽいタイプと薄切りタイプがあります。それ以外にふかし芋、焼き芋なども。
作っている場所が見えるのも良いですね。写真に写っている人影は私です。
で、購入したのがこちら。ホッとする美味しさ。
甘藷生駒さんとの出会いは、馬込に住んでいる知人がプレゼントしてくれたことでした。家の近くにこんな素敵なお店が!と思って調べたら、まもなく100年を迎えそうな老舗店であると分かったという。”甘藷”という古い呼び方をそのまま屋号に残す、90年超のさつまいも専門店がこんな場所に!と驚きました。問屋から大学芋専門店へ業態を変えながら、3代続けて”さつまいもと向き合う”姿勢が貫かれている姿が最高ですよね。次はうす切り大学芋や焼き芋も買ってみたい!
