日清戦争時にソースに出会って創業したイカリソース / 大阪 大阪市福島区 1896年創業 (明治20年)

大阪市福島区は、古くは土砂堆積による現・旧淀川河口の三角州で、瀬戸内海方面航路の出港地でした。平安時代に九州大宰府配転途次の菅原道真が里人の慰労を喜び、飢餓島改め福島と命名したと伝わります。江戸時代は農村で、明治以降は繊維産業等の大工場と周辺の中小工場群が栄え、松下電器産業(現・パナソニック)始め多くの大企業の創業地となりました。JR等の福島駅周辺は業務ビル・商業施設・商店などが集積し、移転工場跡地は住宅地・商業地となり、平成以降は各所に大規模団地や超高層集合住宅が建設されています。区内には老舗の飲食店・和菓子店などが残っています。

1896年創業、日清戦争でウスターソースに出会ったことが創業のきっかけ イカリソース

福島駅から徒歩7分ほど、大阪駅から車で8分前後の場所にある イカリソース。1896年(明治20年)に、木村幸次郎氏が山城屋を創業し、英国人コックの教えの元、194回に試作を元に生み出された錨印ソースを開発・販売したことが始まりです。木村氏は日清戦争時に中国天津にてイギリス製のウスターソースに出会ったことが開発のきっかけで、イカリをトレードマークにしたのは中国の船火事の際にイカリに命を救われたから、とのことです。

という、イカリウスターソースです。私が通っていた関西の大学の学食においてあったのはこれだったような…。

パッケージ裏側です。野菜たっぷり入りですね。

ソースを出してみた図。スパイシーさの中にある甘さが素敵。揚げ物に合う味だよなぁ。

上部の会社説明のところでは詳しく書きませんでしたが、イカリソースさんは2005年に会社更生法を適用され、一度破産しており、現在のイカリソースは2代目で、ブルドックソースの子会社サンワフーズが旧イカリソースから営業権を譲り受け商号変更をした会社となります。バブル期の投資の失敗や無理な拡大が経営を圧迫した結果だと言われています。が、今もこうして残っているのが嬉しいですね。大学時代に食べ慣れた味だからか、とても懐かしい味がしました。

↓イカリソースは、楽天でも購入できますよ。

 

———イカリソース 基本情報———-
〇創業年 1896年創業 / 明治20年創業
〇営業時間
・本社機能のため割愛
〇住所
大阪府大阪市福島区福島3丁目14番24号 福島阪神ビルディング
(公式サイト)⇒イカリソース株式会社

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です