山口県中央部の山口市は、1929年(昭和4年)の市制施行以降に1944年(昭和19年)の近隣との初回合併を経て2005年(平成17年)に旧・山口市と4町との再度の合併で現行市が発足。地名由来には“山の入り口”説等の諸説があります。大内人形・大内塗の伝統工芸や椎茸・山葵・車海老等の特産品があります。県内他地域にもある蕨粉使用の外郎(ういろう)・舌鼓・小郡饅頭等の銘菓も多く、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が残っています。
1917年創業、わらび粉の入った山口特有の外郎を製造・販売する 本田屋
山口駅から徒歩8分ほどの場所にある 本多屋 懐古庵 本店。1917年(大正6年)に、福武四郎氏が、山口駅前に福武商店を創業したことで、その歴史が始まりました。創業当時から製造しているのが外郎(ういろう)。外郎はその元祖が諸説あり、現在小田原に店舗を構える1368年創業のういろう(店名であり商品名)がその発祥とされることが多いですが、山口のういろうも歴史が古く、一説には室町時代、確認できるところでは江戸時代には存在が確認される食べ物です。
ういろうは一般的に、米粉と砂糖等を蒸して作られることが多いですが、山口のういろうはわらび粉を使うのが特徴で、わらび餅のようにモチモチしているんが特徴です。
という本多屋さんの外郎です。
今回はこしあんと抹茶の2種類入りを購入しました。
こんな感じで、中を開けると2本入りです。 こしあんはこんな感じ。ういろうのパッケージングのあり方としても違うのでちょっとびっくり。味はプルっぷるで美味しい! 抹茶がこちら。こちらもプルプルしている。美味しいなぁ。
名古屋生まれの私は、ういろう=ちょっともっさりしたお菓子という印象が強いのですが(生ういろうタイプは除く)、山口スタイルのういろうはどちらかというと水羊羹やわらび餅、そして最近主流になりつつある生ういろうに近いプルプル食感で美味しかったです。このスタイルのういろうも良いですね。
個人的にはこの違いに衝撃を受けたので、知り合いに何個か食べてもらったのですが、「ういろうってそもそもこういう味じゃなかったでしたっけ?」と言われてしまいました。ういろうを食べる機会が少ないと違いはわかりづらいのかもしれません。和菓子も色々あって楽しいですね。
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———本多屋 基本情報———-
〇創業年 1917年創業 / 大正6年創業
※以下は、本店である 本多屋 懐古庵 本店の情報です
〇営業時間
・9:00~18:00
※水曜日 定休日
〇住所
山口県山口市駅通り1-4-5
(公式サイト)⇒山口銘菓・外郎を作り100年│外郎の老舗「本多屋」