日吉そば、にしんそば美味しかった / 滋賀 大津市 1927年創業 (昭和2年)

滋賀県庁所在地の大津市は、飛鳥時代の667年に天智天皇が近江大津宮に遷都し、奈良時代に瀬田に近江国府が置かれた地。江戸時代は東海道53次の最後の宿場・大津宿、膳所藩城下町の膳所、比叡山門前町・港湾の坂本、湖上交通拠点の堅田などが栄えました。琵琶湖と比叡山とに囲まれた豊かな自然景観は多くの観光客を集めています。大津絵大津算盤等の伝統品や鮒・蜆・湖魚加工食品等の伝統食材も豊富で、膳所茶は黒船来航のペリーに賞賛され後に対米輸出品第1号となりました。市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが数多く残っています。

1927年創業、日吉大社の鳥居の目の前で蕎麦を打つ 日吉そば

比叡山坂本駅から徒歩13分ほど、大津駅から車で20分前後の場所にある 日吉そば。日吉大社の鳥居の目の前にあるお店で、店名はここから来ているのでしょうか。1927年(昭和2年)に創業した蕎麦店で、建物もその当時のものとのことです。外観からはわかりませんが、すごく素敵なお庭があります。司馬遼太郎氏の作品の中で、2軒隣の鶴㐂さんと間違えて訪問したお話が出てくるお店です(ひどい話だ)。

という、日吉そばの外観です。この立派な2階で宴会とかしたくなっちゃうね。坂本名物 日吉そばの巨大な看板も目を惹きます。
暖簾をアップでどうぞ。坂本名物と書かれているのも素敵です。
店内に入りました。メニューは至ってシンプルです。名物的には、ゆば・おろし生姜の入った古代そばのようですが、関西でにしんそばを見つけると食べたくなる病が発動し、にしんそばをオーダーしました。
で、出てきたのがこちらです。
アップでどうぞ。透き通る、少し色味が抑えられた蕎麦汁に、どーんと入れられた鰊。箸ごとそのまま提供されてきたのですが、この姿がとてもアーティスティックに感じてしまいました。なんというか、とても美しい。
ちなみに、中庭もあり超素敵です。お手洗いに行く際に通ことになるのですが、あまりの凄さにビックリしました。外からアピールした方が良いのでは、と思うぐらい。

にしんそば、関西風の淡い色味だけれどしっかりとした出汁の風味が効いていて、物凄く美味しかったです。東京の蕎麦汁の甘辛い感じとは少し離れた、優しいお出汁の味で、この蕎麦の食べ方も良いなぁ、としみじみ感じました。近くの鶴㐂さんの知名度・人気と比べると、日吉そばさんは少し落ち着いた人気具合と感じましたが、味は負けていないと感じました。次は古代そば食べたいです。

—– 日吉そば 基本情報———-
〇創業年 1927年創業 / 昭和2年創業
〇営業時間
・11:00 – 17:00
※無休
〇住所
滋賀県大津市坂本4丁目11−38
(食べログ)⇒ 日吉そば (ひよしそば) – 坂本比叡山口/そば | 食べログ

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