花乃舎の都饅頭・志がらみ・蛤しるこ / 三重 桑名市 1868年創業 (明治元年)

三重県桑名市は、桑名開発の祖である豪族・桑名首(くわなのおびと)の名に由来してその名がとられた街(諸説あり)。木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の河口に立地し、平安時代より京都周辺と尾張以東との間の物資輸送中継点として、桑名藩11万石の城下町・港町として、東海道53次の42番目・桑名宿として賑わいました。明治中期から昭和初期までは江戸期の桑名米会所を引き継ぎ大阪堂島・東京蠣殻町・山口赤間関と並ぶ主要米穀取引所のあった場所でもあります。七里の渡し場跡の伊勢国一の鳥居は伊勢神宮式年遷宮毎に建て替えられ、ナガシマスパーランド等の観光名所が数多くあります。「その手は桑名の焼き蛤」を生んだ蛤料理でも知られ、安永餅・八壺豆(多度豆)・都饅頭等の名物菓子も多く、歴史と現代とが交錯する中に老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが数多く点在しています。

1868年創業、五十集屋(いさばや)問屋として始まった 花乃舎

桑名市博物館のバス停から徒歩1分ほど、桑名駅から徒歩15分ほどの場所にある 花乃舎。江戸中期に魚加工業・魚問屋を指す五十集屋問屋として創業し、1868年(明治元年)に権大納言久我通富卿より花乃舎の号を戴き花乃舎を創業しています。

という花乃舎さんの外観です。子供の日にお伺いしたので、お子さんが先客でした。

店内に入ります。ディスプレイにものすごい種類のお菓子が並んでいます。な、悩みすぎるだろう、これは…w。

竿菓子も色々並んでいました。オシャレなのも沢山ありますね。

手前にあるのはちまきです。桑名だと子供の日は柏餅よりちまきの印象あります(桑名育ちです)。

花乃舎といえばのお菓子の1つが、蛤しるこ。即席のお汁粉ですが、蛤の形しているんです。

ということで、買ったものその1・蛤しるこです。

取り出しました。おしる、までは読めるけど、最後の文字はなんだろう。粉?

お湯を注いだ図です。

こんな感じで皮を崩しつつお汁粉にします。懐かしいなぁ。

そして、都饅頭です。桑名のお菓子屋さんだと結構な確率で出会うものです。誕生については諸説ありのようですが、花乃舎が元祖とされています。

こんな感じで、黒胡麻が乗った焼きまんじゅう的なものです。香ばしい感じと、甘すぎない感じが好みです。

購入したものその3が、志がらみです。

文字の箇所をアップで。有本芳水の桑名にての一節に因んで出来たお菓子とのことです。

中身はこんな感じです。羽二重餅に紅色をつけた羊羹を挟んでいます。柔らかい食感がとても良い。

桑名育ちの人間なので、全て食べたことあるお菓子でしたが、志がらみは20年以上ぶりな気がします。都饅頭は色んなお店で売っていて、桑名とその周辺にしかないものと知ったのは最近のことです(都饅頭という名前も知らず食べていましたがw)。地元に老舗のお菓子屋さんが沢山あるって幸せなことだなぁ。

—— 花乃舎 基本情報———-
〇創業年  1868年創業 / 明治元年創業
〇営業時間
・8時30分~18時00分
※月曜日 定休日
〇住所
三重県桑名市南魚町88
(公式サイト)⇒ 花乃舎|三重県桑名市にある和菓子屋

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です