埼玉県北部で利根川と荒川との間の深谷(ふかや)市は、1955年(昭和30年)に大里郡深谷町と4村とが合併して発足した旧深谷市が2006年(平成18年)に3町と合併して現市となり、澁澤榮一出身地として、また同氏等設立の日本初機械式煉瓦工場による東京駅等に使用された煉瓦製造で知られています。地名由来には、太古の利根川の氾濫頻発で台地下の谷にできた低湿地説・低湿地繁茂の折り重なる萱の伏萱(ふせがや)転訛説等があります。県下有数の農業地帯として生産量日本一の深谷葱・同2位のブロッコリー・ほうれん草・スイートコーン・深谷牛・百合・チューリップ等が特産で、煮ぼうとう・豚ロース味噌漬などの名物があり、市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品会社などが残っています。
1891年創業、原料の持つ味を大切にした手作りの和菓子にこだわる 古伝餡 濱岡屋
深谷駅から徒歩4分ほどの場所にある 古伝餡 濱岡屋。1891年(明治24年)に創業した和菓子店です。2020年までは浜岡屋製菓店の名で運営されておりましたが、同年に現在の場所へ移転された際に、現店舗名である 古伝餡 濱岡屋へと店名を変えられています。原料の持つ味を大切にしたお菓子作りをモットーにされておりますが、古伝餡という名前からもそのこだわりの一端が伝わってきますね。リニューアル後からは、カフェも併設されています。
という、古伝餡 濱岡屋さんの看板です。店頭に人がたくさんいたので丈夫だけの写真となります。
店内に入りました。リニューアル後数年の新しい店舗で、物凄く綺麗でした。カフェでお茶したいなと思っていましたが、カフェは17時閉店で入れず。時間チェック間違えた…(お店は18時まで)。
他の棚もどうぞ。古い家具を使いつつも、綺麗にディスプレイされているので、和モダンなフィーリングもあって、ほんととても素敵。
古伝餡、という店名通りの商品も。餡子美味しそうだなぁ。
で、今回はこの深谷驛舎アイス最中を購入しました。深谷駅を模した最中ですね。東京駅の外観に似ておりますが、これは東京駅が深谷のレンガを作って作られたことから、深谷駅が東京駅をオマージュして作った、という歴史があります。ちなみに、深谷にレンガ工場を作ったのは、もちろん渋沢栄一です。
こんな感じで、餡子&バニラがどーんと。餡子とアイスって相性めちゃくちゃ良いよね。ちなみに店先で食べております。
古伝餡 濱岡屋さん、お客さんが沢山いたのであまり写真が撮れておりませんが、本当に綺麗なお店で、とても素敵でした。一見すると老舗店に見えないかもしれませんが、随所に歴史の積み重ねを感じる仕掛けがあって、長い歴史を経て今お店があるのだ、と感じさせてくれます。こういうリニューアル素敵だなぁ。
—–古伝餡 濱岡屋 基本情報———-
〇創業年 1891年創業 / 明治24年創業
〇営業時間
※水曜日 定休日
〇住所
埼玉県深谷市西島町2丁目18−14
(公式サイト) ⇒古伝餡 濱岡屋