黒石最初の料亭、富士見館は見るだけでも楽しい / 青森 黒石市 1895年創業 (明治28年)

青森県中央部で十和田八幡平国立公園の北西口となる黒石(くろいし)市は、1954年(昭和29年)に南津軽郡黒石町と4村との合併で発足し、1956年(昭和31年)に同郡尾上町追子野木を編入して現市域となりました。江戸時代は黒石津軽家の弘前藩支藩で黒石陣屋(黒石城)が設けられ後期に黒石藩となり、交通の要衝として栄えました。あけび蔓細工・温湯(ぬるゆ)こけし・林檎・林檎ジュース・黒石納豆・銘菓(津軽煎餅・干梅・四半餅・林檎のマカロン等)・清酒・ねぷたラーメン等の特産品・名物があり、市内には老舗の飲食店・料亭・複数の和菓子店・醸造店・酒蔵などが残っています。

1895年創業、黒石最初の料亭として創業された 富士見館

黒石駅から徒歩10分ほどの場所、黒石城の裏手にある 富士見館。1895年(明治28年)に、黒石で初めての料亭として創業されました。富士見館の名は、建物から津軽富士として知られる岩木山さんが一望できることから名付けられたそうです(後述しますが、この日は天気が悪くてみられずでした、残念…!)。富士見館さんは、百年料亭ネットワーク加盟の1社となります。

という、富士見館さんの外観です。玄関の右側にある部屋を今回はご用意いただきました。

入るとこの大きな玄関に圧倒されます。

こちらがお部屋です。なんかこう、一人でごめんなさい、ってサイズです。

大きな窓に面したお部屋で、外を見られて気持ちが良い。

お料理のスタートです。お料理は2000円〜で、1000円単位でコースが組めます、とのことでしたので、今回は5000円でお願いをしています。

こちらはお造り。マグロはもちろんですが、かじき、ホタテ、ウニと昼から贅沢ですみません。

カニはやや酸味あるジュレがかかっていて美味しかったです。

あん肝も出てきました。青森はあんこうも有名ですものね。

もずくも出てきました。

あんこうは唐揚げでも出てきました。これも本当に美味しかった…!

根曲がり竹、キクラゲ、豚肉等の煮物的なもの。ホッとする味。

帆立貝のオムレツ的なもの。ホタテと卵の甘さのコラボが素敵でした。

ご飯撮り忘れましたが、海藻系が入っていた汁物でフィニッシュ。

ご飯を食べたのち、館内をご案内いただきました。待合室には昔の写真が飾られていました。

雰囲気ある写真がすごく沢山あって、見ているだけで楽しくなる。

面白いなと思ったのは、こちらの写真。昔はお庭に船があってそこに芸者さんを呼ぶことができたそうです。

先ほどの船は土台部分だけ残っていました。

上からの写真のほうが見やすいかもですね。この時代に来てみたかった。

他のお部屋へ移動する廊下です。

横はこんな感じのお庭です。桜の季節に来ると超綺麗なのだとか。

場所を変えて2階へ上がりました。かなりの大箱ですね。

その2階から本当は見える津軽富士。見えるような見えないような…。

2階逆側からは、昭和に建てられた昔の建物も見ることが出来ます。

そちらから、先ほどの庭をみた風景。桜の季節に来たいねぇ。

こちらが昭和に建て替えられた棟。創業当時の建物を活かして建て替えたそうで、明治の雰囲気も残っているそう。

いやぁ、素敵だなぁ。

この障子のデザインとかめっちゃ素敵ですよね。

最後に「お部屋じゃないんだけど」と見せていただいたのが蔵。「蔵に仏壇飾っているんです」という不思議な空間でした。重厚感あってカッコ良いですね。

日本各地の料亭に行くのが好きで、予約が取れる限りは行くようにしています。今回もそうでしたが、やっぱり建物が素敵であることが1つの理由で、もう1つはその土地の美味しいものがまとめて食べられるから、なんですよね。今回も青森の恵みをたくさん頂けました。今度は桜のシーズンに来てみたいなぁ。

———富士見館 基本情報———-
〇創業年 1895年創業 / 明治28年創業
〇営業時間
・11:00~22:00(最終入店 / 19:30~20:00頃まで)
※不定休
〇住所
青森県黒石市袋井2-63
(公式サイト)⇒富士見館 | 青森県黒石市の料亭

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