埼玉県ほぼ中央部の東松山市は、1954年(昭和29年)に比企(ひき)郡松山町と4村合併で市となった際に、愛媛県松山市との混同回避で現市名となり(当初案は松山町由来の松山市)、高度成長期からは住宅団地(高坂ニュータウン・東松山マイタウン等)も相次いで造成されて東京のベッドタウンにもなりました。梨・栗・ハニーホワイト(白とうもろこし)の特産品があり、名物は焼きとん(辛味噌付け豚かしら)で室蘭(豚精肉)・今治(鶏・鶏皮)と共に“日本三大焼き鳥(とん)”の町として知られています。“日本スリーデーマーチ”(アジア最大規模の国際ウォーキング大会)が開催される市内には老舗の飲食店・和菓子店・駄菓子店・食品店などが残っています。
1912年創業、松下村塾で学んだ子孫が作った和菓子店 富久屋 (ふくや)
まるひろ通りのバス停から徒歩2分ほど、東松山駅から徒歩9分ほどの場所にある 富久屋 春秋庵 本店。1912年(明治45年)に創業した和菓子店です。そのルーツは長州にあり、創業者の一族は松下村塾で学び、皇室の遷都後に上京し、その中から和菓子店を創業された方がおり、それが富久屋さんとなるそうです。富久屋さんは「懐かしいけど、新しい」をキーワードに、懐かしさがありつつも革新的なお菓子を多数作られ、様々な賞を受賞されています。
という、富久屋が都内の催事で出店されていた際に購入しに伺いました。この日は埼玉県新商品AWARD2020を受賞した、モンブラン栗わらび餅と、抹茶クリームわらびが並んでいました。
今回は抹茶クリームわらびを購入しました。抹茶クリームを練り込んだ笑い持ちを抹茶でコーティングしています。
取り出した図。深みがありつつも、新緑みたいな鮮やかな色をしていてビックリします。こんな色味のお菓子みたことないかも。
富久屋さんのお菓子、本当に革新的なものが多くてどれも食べたくなってしまいます。お店も素敵なようなので、近々行ってみたいです。老舗店が昔ながらの技術と歴史を活かしつつ、新しいチャレンジを続けているのは素晴らしいですね。早く体感したい。
——-富久屋 基本情報———-
〇創業年 1912年創業 / 明治45年創業
〇営業時間
※水曜日 定休日
〇住所
埼玉県東松山市松葉町1-11-15
(公式サイト) ⇒和菓子の富久屋 – Home