福島県中通り北部の二本松(にほんまつ)市は、室町初期に奥州探題の畠山高国が居館して地名を二本松と改称し、七代当主が白旗ヶ峯に移城して二本松姓を名乗り、江戸時代は二本松藩領で、地名由来には旅人の目安となる二本の霊松説・古城の四本松城から二本の松を移植説があります。胡瓜・ちょろぎ・茸・葉煙草・林檎・みしらず柿・西念寺柿・無花果・林檎ジュース・麺・凍み餅・多数の銘菓(本練羊羹・木の葉饅頭・玉羊羹・最中拾万石・最中洗心亭・あだたらの山の揚げまんじゅう・みそまんじゅう・元祖あんぱん等)・味噌・醤油・清酒・ざくざく(ざくざく煮/ざくざく汁)等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店及び和洋菓子店(多数)・食品会社・醸造所(味噌・醤油・複数の酒蔵)・旅館などが残っています。
1752年創業、生もと造りの日本酒を醸造する 大七酒造
竹田のバス停目の前、二本松駅から車で5分前後の場所にある 大七酒造。1752年(宝暦2年)に、伊勢国(現、三重県)にルーツを持つ商家・太田家の末裔である太田三良右衛門氏が独立し創業したのが大七酒造です。大七酒造さんは現在日本酒作りの主流である速醸酛(そくじょうもと)ではなく、生酛(きもと)と呼ばれる歴史がありものの手間のかかる製造手法にこだわり酒造りを行われています。
という、大七酒造さんの外観です。近代建築のような美しい建物です。
中には売店もあったので、お伺いしました。
入ると日本酒がずらりと並んでいます。高級感ありますねぇ。
ディスプレイの仕方も素敵です。
種類が多くて、どれ買うか悩んじゃいますね。
値段が抑えられたカップ酒から、超が付く高級酒まで幅広く作られています。
どれにしようか悩んでいたところ、箕輪門(みのわもん)が福島県観光物産館 人気商品ランキング 酒部門で、2019-21年の3年間連続1位を取られていた、というPOPを見つけました。これ見ちゃったら、箕輪門を買うしかないですね。
で、そんな箕輪門です。純米大吟醸となります。
ラベルをアップでどうぞ。
ラベルが和紙っぽい素材で作られています。
パッケージ裏側です。生酛純米大吟醸とあります。生酛造りは雑味が出ることがあるのですが、超扁平精米という精米方法を取ることで、雑味を抑えているのが特徴です。
箕輪門、初めて飲みましたが、なるほど最近の美味しい日本酒ってこんな感じなのね、と思えるほど、知っている日本酒の味を何重にもブラッシュアップした味がしました。和食にも洋食にも合う、世界に通じる味だなと感じました。これはまた飲みたいなぁ。
———大七酒造 基本情報———-
〇創業年 1752年創業 / 宝暦2年創業
〇営業時間
・8:30-17:00
※土曜・日曜 定休日
〇住所
福島県二本松市竹田1丁目66
(公式サイト)⇒ 生もと造りの日本酒|日本酒なら大七酒造