東京都府中市は、多摩地域中部(都のほぼ中央)に位置し、大化の改新(645年)後に武蔵国の国府が置かれて、市名もそれに由来しています。大正以降には複数の鉄道が敷設され、昭和には軍施設や東芝等の多くの大工場が建設され、戦後もサントリー・日本電気等の工場の進出が続きました。寺社や古代の遺跡も多数あり、小金井市にかけては日本初の公園墓地で著名人の墓所も多い“都立多摩霊園”が広がり、東京外国語大学・東京農工大学の府中キャンパスや東京競馬場(府中競馬場)・多摩川競艇場(青梅市主催)などが立地しています。分葱・小松菜・古代米・多摩川梨等も生産されており、市内には老舗の飲食店や和菓子店などが複数残っています。
1924年創業、暖簾分けで“40店規模”へ広がった系譜を持つ老舗町中華 萬来軒 (ばんらいけん)
京王バス「浅間町」バス停から徒歩1分ほど、府中市浅間町・学園通り沿いにあった老舗町中華 萬来軒。屋号の起点は1924年(大正13年)で、渋谷区幡ヶ谷で初代・下山盛蔵氏が創業したことに始まるとされます。戦後は暖簾分けで支店が約40店舗規模に広がった“系譜”も語られる存在です。総本店はその後代田橋に移りますが、2019年に閉店されています。もう1つの系譜が創業家の下山家で、2代目・下山 敏氏が新宿区落合で開店、その後1970年に府中の地へ移転し3代目・下山善則氏にバトンタッチされ、府中の地で長く愛されるお店となりました。が、同店は残念ながら2025年末(12/26)に閉店しています。
という、萬来軒さんの外観です。赤い暖簾が印象的です。「なつかしくてあたらしい味」が良いね。
店内に入りました。一品料理・セットメニューが豊富で、ランチにもディナーにもぴったりなお店です。
こっちが麺類とごはんものですね。全部美味しそうで悩む。
メニューには歴史も書かれていました。歴史を読みながら食べるご飯って美味しいよね。
で、今回はチャーハンセットをオーダーしました。チャーハン&半ラーメンです。
チャーハンはちょいしっとり目で、めちゃくちゃ好みの味でした。
ラーメンは、ザ・中華そばな東京の醤油系ラーメンの王道な感じ。懐かしくて美味い。
昭和の町中華の空気がそのまま残る、貴重な一軒で、次々と地元のお客さんがやってくる人気店でした。ビール片手に食べている餃子が美味しそうだった…。名物の排骨担々麺を食べ逃し、次回食べるぞ、と思っていたらその機会が失われてしまいました。残念ですが、最後に食べられて記憶と記録に残せたことに感謝したいと思います。
