福井城の台所頭一家が開業した駅弁店、番匠本店 / 福井 福井市 1902年創業 (明治35年)

福井県庁所在地の福井市は県北部の越前地方(旧越前国、嶺北:れいほく)の中核都市です。江戸時代は親藩統治の福井藩の大城下町として栄え、1624年(寛永元年)に第三代藩主の松平忠昌が旧称“北の庄”が敗北に通じるとして戦国時代の武将柴田勝家以来の北ノ庄城を福居城と改称し、元禄後期に福井と表記されるようになりました。水仙で知られる越前岬・桜の名所の足羽川(あすわがわ)・一乗谷朝倉氏遺跡・福井城趾(現県庁)・北ノ庄城跡等の名所旧跡があります。繊維産業が発達し近年は化学産業も盛んで、越前和蝋燭・絵蝋燭等の伝統工芸品や越前蟹・越前おろし蕎麦・羽二重餅・冬の水羊羹等の特産品・名物があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが点在しています。

1902年創業、伊勢国の宮大工にルーツを持つ駅弁店 番匠本店

藤島園のバス停から徒歩7分ほど、福井駅から車で15分前後の場所にある 番匠本店。福井駅構内での駅弁販売や福井市内で複数のお惣菜販売店を運営する同社のルーツは、伊勢国の宮大工にあります。福井城築城のため福井へやってきた番匠家は、安政年間に几帳面な性格をかわれ、台所番頭に任命されます。その後、番匠家で台所番を引き継いでいきますが、明治期の廃藩置県後に福井城内台所の縮小にともない、福井市内で仕出・鮮魚仲卸を開業されています。

現在につながる駅弁販売は1902年(明治35年)からのことで、構内営業の承認を得て駅弁店を開業されています。 番匠本店さんでは、この年を創業年とされています。

という、 番匠本店さんの駅弁を某駅弁フェアで購入しました。越前贅 あげ一番炙りきつねかにおろし、というお弁当です。 蓋を開けるとカニの形をした入れ物が出現。 あけるとこんな感じです。番匠本店の名物である越前かにめしの上に、福井県の名物として知名度上昇中のお揚げがドーンと乗っています。この組み合わせ最高ですね。

番匠本店さんは、カニを使った駅弁をたくさん出されておりますが、カニ以外にも福井名産の甘エビと食わせたもの、いくらと組み合わせたもの、永平寺の焼き鯖寿司等々、美味しそうな駅弁を多数販売されていらっしゃいます。食べたいものが沢山あって困るね…。

——-番匠本店 基本情報———-
〇創業年 1902年創業  /  明治35年創業
〇営業時間
・本社機能のため割愛
〇住所
福井県福井市高木中央3丁目507
(公式サイト)⇒ 福井の駅弁屋 越前かにめしの番匠本店

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