神戸の地名は、現在の中央区三宮・元町周辺が古くから生田神社(中央区)の神封戸(じんふこ)集落“神戸(かんべ)”だったことに由来。市の最東部である東灘区は1950年(昭和25年)に武庫郡御影町・住吉村・魚崎町が神戸市に編入されて灘区の東であることから区名となりました。兵庫県の灘一帯には神戸市東灘区の御影郷(中郷)・魚崎郷(東郷)、灘区の西郷、西宮市の西宮郷・今津郷と5か所の酒造地・灘五郷(なだ ごごう)があり、上質の酒米(山田錦)・地下水(宮水)と六甲颪(ろっこうおろし)に恵まれ、江戸時代以降に清酒の名産地として栄えてきました。東灘区の白鶴酒造資料館・菊正宗酒造記念館や各蔵元には多くの見学者が多数訪れ、区内には老舗の飲食店・和菓子店などが残っています。
1903年創業、料亭から駅弁へと進出した 淡路屋
魚崎南町3丁目のバス停から徒歩3分ほど、魚崎駅から徒歩11分ほどの場所にある 淡路屋本社。明治初期に、淡路屋卯兵衛氏とその子である宇蔵氏が大阪曽根崎新地で営んでいた料亭・淡宇がそのルーツにあります。宇蔵氏の子である寺本秀次郎氏は1903年(明治36年)に阪鶴鉄道株式会社より神崎(現尼崎)―福知山間の車内販売承認を受け、鉄道構内営業を始めます。この年が淡路屋さん創業の年となり、以来100年以上にわたって様々な駅弁を発売されていらっしゃいます。
淡路屋さんには名作駅弁が沢山ありますが、まずはやっぱりこちら、ひっぱりだこ飯。1998年(平成10年)に明石海峡大橋開通記念として発売されています。
壺には明石名物の文字も。明石といえば蛸ですものね。
蓋を開けた図。蛸、穴子、季節の野菜の炊き込みご飯って感じのお弁当です。
この蛸、びっくりするぐらい柔らかいのです。あぁ、幸せな気分になれる…。
もう1つ、神戸のすきやきとステーキ弁当を購入しました。すきやきとステーキ両方入っているって豪華よね。
というお弁当はこんな感じです。左がすき焼き、右がステーキ。これで1200円はお得すぎるよね。
淡路屋さんの駅弁のすごいところは、なんとお取り寄せができるところなんですね。ということで今回はこちらのオンラインサイトから購入をしております。旅の途中で食べる駅弁も美味しいですが、家で落ち着いて食べられる駅弁も最高ですよね。
淡路屋さんは2019年に廃業された、 兵庫県新温泉町にあった1911年創業・米田茶店さんの味を引き継いでいらっしゃいます。駅弁文化を継承される姿、感動しますね。
—— 淡路屋 基本情報———-
〇創業年 1903年創業 / 明治36年創業
〇営業時間
・本社機能のため割愛
〇住所
兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3-6-18
(公式サイト)⇨ お弁当の淡路屋
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