中央区東日本橋は、江戸開府以来永らく交通の要衝として栄え、(当時の両国は隅田川西側を多くは指していたので)火除地の両国広小路(西広小路)が設置されて見世物小屋等が立ち並び賑わう歓楽街でした。明治時代までは薬研堀があり、江戸時代には付近に多くの医家・薬屋があった場所。町の西側は問屋街で、東側は商店・事務所・住宅が混在していて、老舗の飲食店も存続しています。
1872年創業、あいがも一筋で商売を続ける あひ鴨一品鳥安
東日本橋駅から徒歩6分、馬喰町駅から徒歩8分ほどの場所にある あひ鴨一品鳥安。1872年(明治5年)に、秋田佐竹藩の江戸留守居役であった渡邊大助氏が、現在お店を構えている米澤町三丁目(現、東日本橋2丁目)で、あひ鴨一品の名で看板を掲げたことで、その歴史が始まりました。
名前の通りアイガモ(鳥安さんでは相鴨と書かれていますが、一般的には合鴨と書かれることが多いです)の専門店で、相鴨すきやきのコースのみを提供されています。ちなみにアイガモとは、マガモとアヒルとの交配で生まれた品種となります。
という、あひ鴨一品鳥安の外観。看板が明るく抜けて文字読めないですね…。
看板をアップで。アルファベットでSUKIYAKI.TORIYASUとあります。
玄関はこんな感じ。雰囲気がありますよねぇ。
鳥安さんは、相鴨すきやきコースのみを提供されておりまして、スタートは5品の前菜から始まります。右上の鴨のロースト、美味しかったぁ。
次いでスープが出てきます。つくね状の鶏肉が美味しかった。3品目目は鶏のささみとピクルス的なもの。鶏肉がしっとりしていて美味しい。ささみが終わると炭火が入場しまして、相鴨のお肉も入場してきます。テンションあがる!
合わせてザクも入場。ワクワクしてきます。ジュジューっと焼かれます。
おろし醤油で頂きます。あぁ、この相鴨ほんと最高なんだけど。
部位ごとの味の違いが楽しめるのも大変良い。
つくねもまた最高でした。
部位がわからなくなってますが、胸肉、笹身、もも、レバー、砂肝、心臓とたくさんの部位が入っていたそう。どの部位がどれか直ぐにわからなくなりましたが、全部美味しかったので問題ないですw。 相鴨から出た脂で焼かれた野菜も、甘さが増して美味しかったです。これ最高の調味料なんじゃないか。
すきやきを堪能していたところ、
「お食事は白飯、鴨炒め御飯 、鴨そぼろ御飯があります」
と言われ、鴨炒めご飯=超美味い相鴨の脂で作るチャーハン的なのをチョイス。
先程まですきやきで使っていた鉄鍋にご飯を投入し、その場で作ってくださったいます。
出来上がりの図。写真から美味いと伝わりますよねw。
盛り付けて頂きました。
やばいな、このヤキメシは過去最高クラスに美味しい。なんて贅沢な食べ物なんだ!コースはデザートで〆でした。デザートは黒豆を使ったプリン的なものでした。 見た目的には黒ごまプリンみたいな中身ですが、黒豆の方が優しくって甘い感じ。このフィニッシュも最高ですね。
あひ鴨一品鳥安さん、ずっと行きたかったのですが、ちゃんとしたお店に一人で伺うのもなぁと、一緒に行く人を探していたらすっかり訪問が遅くなってしまいました。で、もっと早く体感しておくべきだった、と軽く後悔。こんな最高のお店を知らなかったなんて人生の損失です。これで1万円ちょっとは体験として凄くオススメ!また行きたい!!
——-あひ鴨一品鳥安 基本情報———-
〇創業年 1872年創業 / 明治5年創業
〇営業時間
・17:00~22:00(最終入店20:00)
※土・日・祝日 定休日、ただし12月・1月の土曜日は営業
〇住所
東京都中央区東日本橋2-11-7
(公式サイト)⇒相鴨一品鳥安