長野県南部で北西部が諏訪湖に接する諏訪（すわ）市は、1941年（昭和16年）に諏訪郡上諏訪町及び2村の合併で発足し昭和中期・後期及び平成初期に郡内2村編入・茅野市間で一部の編出入・境界変更を経て現市域となりました。地名由来には沢転訛説・す（砂）＋わ（端）で砂地の湖岸説等があり、古くからの洲羽・諏方・須波・須芳等が江戸末期に藩命で諏訪の表記となりました。わかさぎ・川海老・天然鰻・鮒・珍味（いなご・蜂の子・ざざむし）・佃煮・マルメロ（花梨）・銘菓（塩羊羹・初霜・鳥ぱん・大社煎餅等）・寒天・蕎麦・清酒（真澄等）・味噌・鯉料理・鮨鮒（鮒寿司）・鹿肉料理等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店・醸造会社（味噌・清酒）・旅館などが多数残っています。

1922年創業、昭和天皇皇后両陛下も訪問した蕎麦店 そば割烹 八洲 (やしま)

片倉館前のバス停から徒歩2分ほど、上諏訪駅から徒歩8分ほど、諏訪湖前に店舗を構える そば割烹 八洲。1922年(大正11年)に創業した、諏訪市最古の蕎麦店です。昭和天皇皇后両陛下が訪問した地域の有名店ですが、他にも画家の山下清や、作家の三島由紀夫等も訪問し、店内では彼らの色紙を見ることも可能です。

という、そば割烹 八洲さんの入り口です。ちょっと入り組んだ場所にあります。土日はめっちゃ混み合います。
こちらが店舗入り口です。前日行った時の写真なので準備中になってます（訪問日は外観を撮り忘れました）。

店内に入ると100周年のポスターが出迎えてくれます。店内はテーブル席と座席があるのですが、座席側の入り口には木のオブジェと、鹿の剥製が置いてあります。ちょっとびっくりしました。 店内に入りました。卵切り手打ち製法という、卵を繋ぎにつかうちょっと珍しいお蕎麦です。
届いたのがこちらです。きっちりしたお仕事が垣間見える素敵なルックス。
お蕎麦をアップでどうぞ。そばの香りを残しつつも、喉越しが良く、めっちゃ美味しかったです。

お蕎麦県長野ですが、老舗店に限ると長野市周辺に固まっている印象です。ので、長野市外で見つけると嬉しくなってしまいます。八ヶ岳山麓の蕎麦粉を地元のおいしいお水と卵切りで手打ちする八洲さんのお蕎麦は、長野市内のお蕎麦とはまた違う上品さがあって、とても美味しかったです。老舗蕎麦店ももっと開拓したいなぁ。

———そば割烹 八洲 (やしま) 基本情報———-
〇創業年　1922年創業 (大正11年)
〇営業時間
・11:30 – 14:30、17:30 – 21:00
※木曜日 定休日
〇住所
長野県諏訪市湖岸通り３丁目１−２２
（公式サイト）⇒ 信州そば処・割烹「八洲」｜長野県諏訪市湖岸通り