岐阜県南東部の中津川市は、かつて中山道の中津川宿が設置され今も古い家屋が軒を連ねている中津が本来の地名でしたが、大分県中津市との重複回避もあって宿場名や川の名称の中津川が市名となりました。山地が多く、木曽川に流入する多くの小河川は何れも清流揃いです。中津地区は行政・商業等の中心市街地で、名産の栗を使った菓子店・飲食店が老舗も含めて数多く存在しています。
1866年創業、中津川産食材を活かした商品づくりを続ける ヤマツ食品
中津川駅から徒歩14分ほど、車で4分ほどの場所にある ヤマツ食品。1866年(慶応2年)に、前田常吉氏が前田商店を創業したことで、その歴史が始まっています。元々街道沿いにあったそうですが、昭和初期に今の場所に移られています。春は孟宗筍、秋は栗きんとんと栗納豆、冬は菊牛蒡漬と中津川産の食材を活かした商品を製造・販売している企業です。
というヤマツ食品の外観。前田館と書かれているのは、創業者・前田常吉氏の次男で日本画家の前田青邨氏のギャラリーが併設されているためです。
という、ヤマツ食品さんのディスプレイ。商品がずらりと並んでいます。
こちらがおそらく最も知名度が高い菊牛蒡漬。
色んなサイズの菊牛蒡漬が売っていました。
前田青邨氏の説明も店内にありましたよ。
で、購入してきた菊牛蒡漬です。食べ切れないと困るので少量パックにしました。ヤマゴボウの味噌漬けになります。
開けると味噌漬けされた牛蒡が、味噌と一緒に入っています。味噌を落として切って頂きます。
切り分けた図。私はお漬物全般、あまり得意でないのですが、菊牛蒡漬は味噌漬けで美味しく頂けました。これ、たぶん子供の頃に食べている気がします(後述)。
もう1つ買ったのが菊芋チップス。レジ横にあったので買ってみました。
ブレブレでごめんなさいなのですが、そのまま食べる、味噌汁に入れる、水で戻してキンピラやサラダに、とありますが、そのまま食べて一瞬でなくなりました。仄かな甘味が最高です。
最後に栗納豆です。中津川といえば栗ですものね。納豆といっても甘納豆です。
綺麗に面どりされた甘納豆で、栗の甘みが増幅されて美味しかったです。
パンフレットも入っていました。ヤマツ食品さんの歴史が記載されています。
こちらは商品パンフレットです。筍も食べたいなぁ。
一番目立つ箇所にはやっぱり菊牛蒡漬でした。
菊牛蒡漬、微かな記憶では子供の頃何度か食べていた記憶があるんです。で、食べた時はわかっていなかったのですが、菊牛蒡漬の説明紙を読んで思い出しました。神にお茶漬けやのり巻の芯に、と書いてあるのですが、たぶん私海苔巻きで食べいたんだと思います。子供の頃刺身が苦手だったので、玉子、穴子、海苔巻きばかり食べていたんですが、そのうちの1つが恐らくこの菊牛蒡漬でした。こういう再会もあるんだなぁw。
↓菊牛蒡漬は楽天で購入できますよ。
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———やまつ食品 基本情報———-
〇創業年 1866年創業 / 慶応2年創業
〇営業時間
・8:00~17:00 (1-3月は9:00開店)
※日曜・祝日 定休日
〇住所
岐阜県中津川市花戸町4番7号
(公式サイト)⇒ やまつ