北海道東部(道東地方)で太平洋沿岸の釧路(くしろ)市は、1920年(大正9年)発足の(北海道区制)釧路区が1922年(大正11年)に旧市となり、2005年(平成17年)に阿寒郡阿寒町・白糠郡音別町と合併し現市となりました。地名には、クシル(越える・道、標津・斜里へ超えて)・クスリ(薬、川上の温泉から薬水が流出)等々の何れもアイヌ語起源の由来説が多数ありますが不詳です。姫鱒・公魚・助惣鱈・真鱈・秋刀魚・烏賊・ほっけ・柳葉魚・水産加工品(珍味等)・パプリカ・阿寒ポーク・阿寒丹頂和牛・清酒・焼酎・銘菓(丸木舟・しとき・まりも羊羹等)・釧路ラーメン・炉端焼・くしろザンギ・勝手丼・紅鮭飯寿司等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品会社・酒蔵・旅館などが残っています。
1907年創業、釧路最古の菓子店 山木屋浦田 (やまきやうらた)
釧路駅から徒歩7分ほどの場所にある 山木屋浦田。1907年(明治40年)に創業した菓子店です。アイヌの方々をモチーフにしたお菓子をいくつか作られています。代表銘菓である”丸木船”と”しとき”の2つがそれで、2代目のご主人の時代に開発され、今も作り続けられています。昭和天皇が釧路に行幸された際に献上されたのも、山木屋浦田さんのお菓子となります。
という、山木屋浦田さんの外観です。看板は丸木舟推しですね。 店内に入りました。和菓子・和洋菓子・洋菓子等、沢山のお菓子が並んでいました。
店内には丸木舟・しときの看板も。1907年創業の看板も素敵ですねぇ。
で、せっかくなので両方購入しました。
中身開けてしまっていますが、こちらが丸木舟です。名前の通り舟なのですが、アイヌの方々が使っていた舟の名前だそう。お菓子も舟の形をしていますね。ナッツやレーズンが練り込んである餡が入った焼き菓子になります。
そしてしときです。パッケージの絵がしときだと思われますが、アイヌ女性の宝飾品の名前だそうです。
しときはこんな感じ。青えんどう豆の餡を寒天で固めたお菓子のようです。しっとり食感に程よい甘味で美味しいです。
アイヌ文化に馴染みがないため、どれぐらいモチーフがお菓子に反映されているのか分かりませんが、どちらのお菓子も一般的な和菓子とはテイストの違う、和菓子とは違う流れにあるお菓子だと感じました。個人的には丸木舟の餡の唯一無二感がとても美味しかったです。これはまた食べたいなぁ。
——–山木屋浦田 基本情報———-
〇創業年 1907年創業 / 明治40年創業
〇営業時間
・9:30 – 18:30
※日曜日 定休日
〇住所
北海道釧路市北大通8-1
(食べログ)⇒ 山木屋浦田 – 釧路/和菓子 | 食べログ