大分県北東部の国東半島南端部で、大分市とは別府湾を挟んでいる杵築(きつき)市は、古くからの地名が木付(きつき)であって、大友氏一族で地名を姓とした木付氏が鎌倉期から永らく治め、4氏を経て江戸初期以降は松平氏の杵築(木付)藩となり、3代目藩主の折に6代家宣将軍からの朱印状に木付を杵築と誤記されたことから現表記となりました。きつき茶・きつき紅茶・山香米・果実(ハウス蜜柑・でこぽん・苺・梨等)・椎茸・豊後牛・猪肉・味噌・醤油・ちりめん・車海老・うれしの(鯛茶漬)・牡蠣焼き等の特産品・名物があり、市内には老舗の飲食店・食品店などが残っています。
1698年創業、ななつ星にも提供する鯛茶漬の老舗料理旅館 若栄屋 (わかえや)
杵築中学校前のバス停から徒歩2分ほど、杵築ICから車で10分前後の場所、杵築市杵築・杵築城下町に店を構える 若栄屋。1698年(元禄11年)、前身の「大谷屋」として創業した老舗料亭で、当時は城下町に一軒だけ営業を許された御用料亭だったと伝わります。300年以上、城下町・杵築の料理文化とともに歩んできました。
名物は、江戸時代から伝わる家伝料理「鯛茶漬うれしの」。料理名の由来は江戸末期、杵築城の能見松平家のお殿様が体調を崩して食欲がないとき、大谷屋の鯛茶漬けだけは連日喜んで食べ、「今日も鯛茶漬けでうれしいのう」と口にしたことからと伝わっています。
江戸から明治に変わるころ、屋号は大谷屋から若栄屋へ。殿様から「新しい時代に新しい名を」と授かった名だと伝わります。能舞台を設えた八十畳敷きの迎賓閣「北の丸」や離れ・個室を備える料亭は、鯛茶漬けのほか、大名料理やハモ・タイ・フグなど近海の季節の幸も供します。現在は十六代当主・後藤源太郎氏が家伝の味を守り、2014年には「鯛茶漬うれしの」が全国ご当地どんぶり選手権で金賞を受賞。JR九州「ななつ星」にも提供されるなど、店舗・お取り寄せを通じて杵築の城下町文化とともに「うれしの」を伝え続けています。
という、若栄屋さんの駐車場前の看板です。とても分かりやすい。そう、ここが若栄屋なのです。
こちらが入り口です。WAKAEYAと書かれています。駐車場、そしてこの入り口からは中が想像できないほど、素晴らしい建物が奥で待ち構えています。
店内に入りました。美味しんぼ登場時の漫画が掲示されていました。
今回予約して伺っております。迎賓閣・北の丸にご案内頂けました。
この右側の襖の奥に超豪華なお部屋が待っています。
え、ここ私1人で良いんですか?という状況です(今回は取材等でなく、ふらっと予約しただけです)。
正面からの写真です。すごい迫力だ。
能の舞台ってちゃんと見るの初めてでしたが、めちゃくちゃカッコ良いですね。屋根の裏側部分とかの構造に萌えます。
壁側のしつらえも素晴らしかったです。ここは建築好きな方と一緒に来ると楽しそうですね。
お品書きが出てきました。本当はお酒飲みたいけれど、車だから今回は飲めないのです、残念…。
オーダーしたのは、もちろん鯛茶漬うれしのです。
ドリンクには、かぼすスカッシュをオーダー。せっかく大分に来てますからね。
で、出てきたのがこちら、鯛茶漬うれしのです。家伝の胡麻だれに漬けた新鮮な鯛をご飯に載せています。で、ここに出汁ではなく地元の「きつき茶」をかけて味わうのが特徴なのです。
ちょっとだけアップで。
お茶が注がれます。
結構タプタプになるまで入れる感じです。
出来上がりの図。胡麻だれの甘さとコク、お茶の旨みのバランスが凄い。めっちゃ美味しいです。
デザートにわらび餅が出てきてフィニッシュ。美味しかった!
鯛茶漬うれしのを味わう前段階で、お部屋の凄さにテンション上がりっぱなしでした。ここは建築ファンの方にもぜひ行ってもらいたい。で、名物の鯛茶漬うれしのは、上品とガッツリの間にある稀有な味わいで、何杯でもいけそうなおいしさでした。これはまた食べたいなぁ。今回杵築はあまりゆっくり出来なかったので、またゆっくり遊びに行きたい!