日本初の本格ワイナリー・牛久シャトーの香竄葡萄酒 / 茨城 牛久市 1903年創業 (明治36年)

茨城県南部の牛久(うしく0市は、江戸時代は山口氏(牛久陣屋)の牛久藩領で、1986年に稲敷郡牛久町から市となり、JR常磐線牛久駅周辺地域は東京や筑波研究学園都市のベッドタウンともなっています。牛久の地名由来には、牛久沼(現龍ケ崎市)畔の金龍寺の怠け者小僧が牛となり沼に投身したことから“牛を食う沼”が“牛久沼”となったとの伝説や、潮来(うしおく、潮が来る)転訛説・鵜宿/卯宿(うしゅく)転嫁説等があります。浄土真宗東本願寺派本山東本願寺建立で1993年(平成5年)完成のブロンズ(青銅)製大仏立像“牛久大仏(牛久阿弥陀大佛)”で知られています。米・牛久河童大根・牛蒡・人参・牛久河童西瓜・メロン・落花生・栗・味噌・ワイン・キュウちゃんせんべい等が特産品・名物で、1903(明治36)年に神谷傳兵衛(東京・浅草の神谷バー創業者)が開設した日本最初期のワイン醸造所“牛久シャトー(旧シャトーカミヤ)”があります。

1903年創業、日本初の本格ワイナリー 牛久シャトー

牛久シャトー前のバス停目の前、牛久駅から徒歩6分ほどの場所にある 牛久シャトー。1903年(明治36年)に、神谷傳兵衛氏がシャトーカミヤとして創業された日本初の本格ワイナリーです。2017年にオエノンホールディングスの傘下となり、牛久シャトーと改称されています。神谷傳兵衛氏といえば、日本初の洋酒バーである浅草の神谷バーを立ち上げた人物です。バーを立ち上げた後に、自らワイン造りに乗り出したのが、この牛久シャトーとなります。

※当時既に日本でワイン造りは始まっておりましたが、ブドウを自ら育て、醸造・瓶詰めまで一貫して行うワイナリーが他になかったことから、日本初の本格ワイナリーと呼ばれています。

という、牛久シャトーの外観です。かっこよさに溢れていますね。この日は、知の冒険 丹治さんの取材についていった形です。

入り口にあった園内マップがこちら。レストラン・ショップ・記念館とかなり広い敷地です。

季節外れだったので見れませんでしたが、ブドウ栽培もされていました。

で、入口を逆側から見るととこんな感じです。神谷傳兵衛記念館を背にして写真とを撮っています。

で、記念館に入りました。巨大な樽が出迎えてくれます。これ、めっちゃカッコ良いよ。

逆側からもどうぞ。本当にワインがここで大量に造られていたのだ、とよくわかる。

タル・ザ・ドアップ。

樽には醸造年が書かれております。こちらは明治36年醸造。

記念館の2Fには様々な展示物が飾られていました。

こちらは受賞のメダルか何かのようです。

パネルをアップで。明治44年の様子だそうです。

シャトー内は線路が敷かれていて、畑のブドウを集めたり、造ったワインを輸送したり、と使われていたそう。大きい施設だからこその設備ですね。

ハチブドー酒と神谷傳兵衛氏のお話です。

当時使っていた機械の展示もありました。

これは瓶詰めの機械とのことでした。

これは、ワインの澱をとるための器具だった気がします。

そして、ワイン貯蔵をしていた地下室へ。

歴史がそのまま保存されているようで、感動的でした。

ただただ、カッコ良い空間だったんです。天井の様子がこちらです。

こちら白カビなんですけれど、触ったらふっかふかで、ワインの守り神のようでした。

ボトルもいくつか残されていました。

今もワイン醸造をしているので、その施設も見せていただきました。さすがに近代的になっていますね。

ここからは昔の商品など、です。まずはポスターから。国産ワインであると伝わりやすいですね。

昔のボトルです。ワインボトルに間違いなんですけど、日本風なのが今となってはカッコ良い

この時代のワインも飲んでみたかったなぁ。

ちなみに、日本遺産として認定された場所でもあります。日本ワイン140年史 〜国産ブドウで醸造する和文化の結晶〜として、茨城県牛久市と山梨県甲州市が認定されているのです。

今回お伺いできなかったですが、レストランの外観がこちら。

ショップは撮影禁止だったので、外のショーウインドーのみ撮影しています。

で、今回は蜂印香竄葡萄酒(はちじるしこうざんぶどうしゅ)を購入して来ました。赤ワインに甘味・ローヤルゼリー・よもぎ等々25種類の生薬やスパイスがブレンドされています。

ラベル部分をアップで。これ、めちゃくちゃカッコ良いですよね。

コップに注いだ図。色味は普通の赤ワインですね。カテゴリー的には甘味果実酒となるそうです。

私は神谷バー大好きっ子なので、牛久シャトー訪問めちゃくちゃ楽しかったです。訪問のきっかけになったのは、知の冒険丹治さんと一緒にやっているポッドキャスト番組・知らなくても困らない日本 = シラコマで、「今度取材に行く」と話を聞いたからでした。人の取材について行くのめっちゃ楽しいとわかったので、また機会があれば便乗したいです。

——–牛久シャトー 基本情報———-
〇創業年 1903年創業 / 明治36年創業
〇営業時間
・10:00 – 16:00
※定休日なし
〇住所
茨城県牛久市中央3丁目20−1
(公式サイト)⇒ 牛久シャトー公式サイト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です