オーダーが入ってからご飯を炊き鰻を焼くうなぎ鮒与 / 東京 板橋・志村 1919年創業 (大正8年)

区北東部の板橋区志村は、古くは篠生い茂る土地で“しのむら”と称され、江戸
期までは武蔵国豊島郡志村(村名が“志”)でした。15~16世紀には城址が
残る志村城があり、1604年(慶長9年)には中山道に志村一里塚(日本橋起点
3里地点、現存)が造られました。大企業の工場も複数立地し、都営地下鉄志
村坂上駅前の志村銀座商店街(通称・しむらん通り)を中心とした商業地域や
集合住宅等の住宅地が広がる中に老舗の飲食店も残っています。

1919年創業、佃煮屋から始まりウナギ屋となった うなぎ鮒与

志村坂上駅から徒歩2分ほどの場所にある うなぎ鮒与。1919年に近くで獲れる小魚を佃煮にするお店として、板橋区清水町にて創業されました。昭和に入り小魚が獲れなくなったことから、鰻と天ぷらを扱うお店となったそう。戦後に、うなぎ鮒与のご主人のお父さんが営業する店舗が 鮒與本店として蓮沼町に移転し、その時に枝分かれして志村に開業したのがうなぎ鮒与さんだそう。鮒與本店さんのところでも書きましたが、鮒が付くのは佃煮屋さんは都内に沢山あり、なぜ鰻店なのに鮒の字がついているのだろう、と思ったのですが、元々佃煮屋さんだったから、この名前がついております。

という、うなぎ鮒与さんの外観。少し大きめの日本家屋って感じです。

こちらメニュー表。メニュー表の横には「当店ではご注文頂いてからご飯を炊き、生のうなぎを調理致します」とあります。そのためオーダーから提供まで30分程度かかるのです。

時間の余裕をもって来た僕は30分待ち、全然OKです。で、今回はうな重梅をオーダー。うなぎ鮒与さんは、松・竹・梅でいうと梅が一番高いメニューとなります。ご主人に「普通と逆じゃないですか?」と質問したところ、「そんな決まりないからねぇ」という回答。確かにね!

うなぎ鮒与さんの鰻、焼き目が美しい…。味はかなり脂乗りの良いオイリーな感じで、タレは辛め。鮒與本店さんも同じ傾向だったので、鮒与さん伝統の味ということでしょうか。 鰻のタレ、辛めのも甘めのもどちらも好きなんですけど、辛めを食べるとお酒が飲みたくなってきます。こちらのほうが大人テイストってことなのかしら。

鰻はもちろん美味しかったですが、炊き立てのご飯もスッゴク美味しかった。時がゆったりと流れる素晴らしい老舗鰻店です。そろそろ再訪したいなぁ(コロナ自粛前に訪問しています)。

——-うなぎ鮒与 基本情報———-
〇創業年 1919年創業 / 大正8年創業
〇営業時間
・11:00~14:00(LO 13:30)
・17:00~21:00(LO 20:30)
※月曜日 定休日
〇住所
東京都板橋区志村1-15-7
(食べログ)⇒ 鮒与 – 志村坂上/うなぎ [食べログ]

1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です