日本各地にある風月堂の創業家が引き継ぐ、上野風月堂のゴーフル&東京カステラ / 東京 台東区上野 1747年創業 (延享4年)

東京の北の玄関口・上野駅を核とする台東区上野は、江戸時代に建立された徳川将軍家菩提寺である寛永寺の門前町として栄えました。明治には不忍池周辺が上野公園(上野恩賜公園)として整備され、博物館・美術館・文化会館などの多数の芸術文化施設や、動物園などの観光・レクリエーションの場に多くの人々を集めています。アメヤ横丁の食材・雑貨・衣料等の商店も連日賑わい、由緒ある公園内や町の各所に老舗の飲食店や和洋菓子店などが数多く点在しています。

1747年創業、風月堂創業・大住家が引き継ぐ 上野風月堂

御徒町駅から徒歩4分ほどの場所にある 上野風月堂本店。日本各地に広がった風月堂を創業した、大住家が引き継いでいる唯一の風月堂となります。1747年(延享4年)に大阪から江戸へ下った小倉喜右衛門氏(後の大住喜右衛門氏)が、京橋鈴木町で大坂屋を創業したことが始まりです。2代目喜右衛門氏の時代には、老中・松平定信の御用菓子商となり、凮月堂清白の名を送られます。2代目喜右衛門の義理の息子にあたる水野忠邦が、凮月堂清白の暖簾を送った際に、屋号が大坂屋から凮月堂となりました。

5代目喜右衛門氏の時代に、自身の三男・大住省三郎氏を兄であった4代目喜右衛門の養子にします。その大住省三郎氏が1905年(明治38年)に開いた店舗が上野風月堂となります。また5代目喜右衛門氏の時代に暖簾分け制度が生まれ、凮月堂米津本店が誕生し、凮月堂米津本店から暖簾分けされたのが、神戸凮月堂長野凮月堂、甲府凮月堂さんとなり、日本全国に風月堂が広がっていきました。その後、凮月堂総本店は1950年代に休業することとなり、上野風月堂さんが創業家である大住家のルーツを引き継ぐ風月堂さんとなっています。
(東京風月堂さん、銀座風月堂さんは凮月堂米津本店からまた別ルートで広がったお店です)

と、前置きがとても長くなりましたが、上野風月堂さんの外観です。

ロゴはこんな感じです。OSUMI SHOTENとあり、創業家ルーツであることを示していますね。

店内に入りました。2017年にリニューアルされ、和モダンな店内となっています。

老舗らしさと、オシャレさが同居していてとても素敵です。

最近だと、東京カステラが売れていますよね。箱がめっちゃ可愛いのです。

東京カステラの説明はこちら。が、右にあるように箱入りは品切れでした(単品は別にあります)。

今回はプティゴーフルと、東京カステラを買ってきました。

プティゴーフルは、ストロベリー、バニラ、チョコレートの3種類入りです。

まずはバニラから。

このサクサクのクッキー状のゴーフルに、バニラクリームが挟まっています。懐かし美味しい。大好きです。

そして東京カステラです。

こちらは、東京カステラキューブ プレーンという名前で、名前の通り四角形しています。

ででん。しっとり感が保たれていて、超うまい。現代的なカステラ!って感じです。

という、上野風月堂さんは、2017年のリニューアル前の2015年にもお伺いしています。その時は2階にカフェがあったので、そこでお茶してきました。懐かしの写真をどうぞ。

まずは外観です。今と比べるとクラシカルですね。
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2階席でいただいた、季節の甘味とお茶のセットです。秋だったので栗のお菓子でした。IMG_9851

こちらも別の栗のお菓子です。IMG_9850

お土産にゴーフルも買いました。こちらはプティでなく、一般サイズの大きめのものです。
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上野風月堂さんは、上野散策時に寄って休憩できる素敵スペースだったのですが、コロナ禍で止まってしまっております。美味しいお菓子がその場で食べられるあの場所が戻ってくると嬉しいなぁ。

と、風月堂さんの説明を書くと長くなってしまうのですが、実は日本で一番最初にチョコレートを売り出したお店でもあるのです(厳密に言うと凮月堂米津本店さん)。歴史がありつつも、新しい挑戦を忘れない素敵な老舗店をこれからも愛して行きたいと思います。

——- 上野風月堂 基本情報———-
〇創業年  1747年創業 / 延享4年創業
・10:30~18:00
※月曜日 定休日 (祝日の場合営業し翌火曜日定休)
〇住所
東京都台東区上野1-20-10
(公式サイト)⇒ 上野風月堂|創業家が継ぐ、ただひとつの風月堂。

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