大隈重信が愛した、佐賀銘菓 鶴屋の元祖丸ぼうろ / 佐賀 佐賀市 1639年創業 (寛永16年)

有明海から背振山地までを縦断する県庁所在地の佐賀県佐賀市。戦国時代まで佐賀平野中心部の一農村でしたが、江戸時代に鍋島氏の佐賀藩城下町として、長崎街道の宿場町として発展しました。有明海沿岸は日本一の養殖海苔産地で、食品等の軽工業も盛ん。江戸時代に砂糖が長崎街道経由で豊富に流通(通称シュガーロード)したため製菓業が盛んで、南蛮渡来菓子・丸ぼうろ等の伝統菓子で知られて、市内に老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店が残っています。

1639年創業、佐賀銘菓 丸ぼうろの元祖店 鶴屋

佐賀駅から車で10分ほど、徒歩30分ほどの場所にある 鶴屋。1639年(寛永16年)、善右衛門氏によって創業された和菓子店です。佐賀藩鍋島公より御用御菓子司を任された、佐賀を代表する老舗店として知られています。
佐賀といえば銘菓丸ぼうろで有名ですが、鶴屋さんはその元祖店の一つ。二代目となる太兵衛氏が天和年間 に長崎の出島で丸房露をオランダ人より学び佐賀に持ち帰えって産まれたとされています(丸ぼうろ発祥は諸説あり、そのうちの一つが鶴屋さんとなります)。丸ぼうろのルーツも諸説ありますが、ポルトガルの郷土菓子であるカヴァカ・フィーナ・デ・カルダスという焼き菓子がその起源にあるとされています。

と、前段が長くなりましたが鶴屋さんの外観です。ピンクっぽい文字のフォントがカワイイ。 店内に入りました。丸ぼうろが沢山並んでいます。 丸ぼうろ用のアイスやマーマレードも販売されています。パッケージがカワイイ。 鶴屋さんの丸ぼうろといえば、大隈重信が愛したとも知られています。大隈重信が早稲田の自宅に鶴屋のご主人を呼び、丸ぼうろを焼かせて振舞ったという逸話も残っているのだとか。 別の場所でも歴史と大隈重信とのお話が。店内で歴史が分かるのは嬉しいですよね。こういう形の訴求、もっと他の老舗さんもやればいいのに。
店内の別のカット。最中等のお菓子のディスプレイの奥には、代々使われてきた木型が。流石300年近い歴史を持つ名店…!
ということで買ってきました、丸ぼうろです。パッケージは昔風のロゴを載せていてカッコよい。 開けた図。丸ぼうろはかなり柔らかめのクッキーのようなお菓子。昔ながらの素朴な味で美味い。ちなみに丸ぼうろも南蛮菓子の一つです。
同封されていた紙には召し上がり方ペーパーも入っていました。牛乳や紅茶などの浸して、と書いてあります。今回そのまんま食べちゃったけど、牛乳とのマッチングの良さは想像がつく。次回は牛乳と食べたい。 内側には丸ぼうろと大隈重信との逸話が。こういう紙が入っているだけでお土産にしやすいですよね。

丸ぼうろ、お土産でもらって食べたことはありましたが、今回の佐賀旅行では3店舗で購入し比較しながら食べました。どの丸ぼうろも懐かし系の素朴なお菓子で、日本の原風景が浮かぶようで楽しく食べられました。今回はプレインな食べ方をしたので、次回は牛乳にinして食べるぞ!

——- 御菓子司 鶴屋 基本情報———-
〇創業年 1639年創業 / 寛永16年創業
〇営業時間
・9:00~19:00
※元旦 定休日
〇住所
佐賀県佐賀市西魚町1番地
(公式サイト)⇒ 佐賀銘菓 元祖丸房露 御菓子司 鶴屋

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