昭和天皇・皇后両陛下も召し上がった、つるだやの”ささ鳴き” / 鳥取 米子 1925年創業 (大正14年)

鳥取県米子市は、1601年(慶長6年)に中村一忠が11歳で伯耆国17万5千石領主となって翌年の米子城築城で城下町となり、同14年一忠急逝後は加藤氏を経て池田氏が治めました。米子の地名由来には、賀茂神社境内の“よなぐ井(米を研ぐ井戸)”転じて“よなご井”から“よなご”説・同井戸での水浴で八十八歳懐妊説(八十八を縦に繋いだ字の米と子)等の諸説があります。江戸時代初期から商業都市として発展し、現在も各自動車道・JR米子駅・米子空港・境港が所在して山陰唯一の交通の要衝となっています。米子城等の城址・住宅等歴史的建造物・名水など観光名所も多く、日本トライアスロン発祥地と知られる皆生(かいけ)温泉は山陰最大の温泉地です。松葉蟹・白葱・二十世紀梨・緑茶等の特産品や“いただき(田舎飯油揚包み)”・鯖寿司等の郷土料理も豊富で、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が多数残っています。

1925年創業、昭和天皇皇后両陛下にお菓子を献上した つるだや

米子駅から車で7分ほど、徒歩20分強の場所にある つるだや。1925年(大正14年)に隣町の淀江出身の鶴田定蔵氏によって創業された和菓子店です。1965年(昭和40年)に、大山に昭和天皇・皇后両陛下がおこしになられた際に、御菓子を献上した由緒あるお菓子屋さんです。

こちらが店舗外観。昔から使っている看板なのか、かなり年季が入っております。店内に入ると、ディスプレイにお菓子がズラリ。これだけ種類があると悩みますね。どれにしようかなぁと悩んでいたところ、目に飛び込んできたのが”ささ鳴き”の説明文。上述した昭和天皇・皇后両陛下が召し上がられたお菓子の一つがこの”ささ鳴き”なのだそう。これ買わないとですね!ということで買ってきました、ささ鳴きです。

「春を待つ鶯の鳴き声にあやかり、皆様の心に残る菓子であって欲しい」

という意味を込められたお菓子なのだそう。
こんな感じの薄いお煎餅上の生地に餡が挟まれたお菓子です。鮮花やかな緑が印象的。横から見た図。もっちりした食感と、程よい甘みが上品で良い感じです。見た目も味も素敵だなぁ。つるだやさんへは、インターネットを活用して鳥取を元気にする、を目指している株式会社ダブルノットさんへの訪問の際に、代表の高林さんに車で連れて行って頂けました。地方の老舗は、1軒1軒の距離が離れているので、車を出して頂けるのはとっても助かりました。本当にありがとうございます。
と、話がそれましたが、つるだやさんは昭和天皇・皇后両陛下への献上以外にも、昭和53年に当時の皇太子殿下に献上されている、山ウドを使った落雁のお菓子 三鈷峰や、梅モチーフのお菓子 長寿梅等、興味深いお菓子を沢山作っていらっしゃいます。今度訪問することがあれば、このどちらかを購入してみたい!

———つるだや 基本情報———-
〇創業年 1925年創業 / 大正14年創業
〇営業時間
・8:30~17:00
※定休日不明
〇住所
鳥取県米子市角盤町3丁目100
(公式サイト)⇒ 創業八十年 和菓子の老舗つるだや

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