米沢一古い牛肉店 登起波で、癒される味のすき焼きを食べる / 山形 米沢 1894年創業 (明治27年)

山形県米沢市は、県内4地域の内の置賜(おきたま)地域の中心地です。室町時代初期から戦国時代には伊達氏が領有し、伊達政宗は米沢城で生誕し、関ケ原の戦い後に移転して仙台藩を興しています。江戸時代の米沢は上杉氏の城下町として栄えました。市内には上杉神社・上杉家廟所・松が岬公園(米沢城址)・市上杉博物館(伝国の杜)等の上杉氏ゆかりの寺社・旧跡・施設が多数あり、天元台高原・栗子国際等のスキー場や米沢温泉郷などの観光・レク施設も豊富です。江戸時代から米沢織(米織)・米沢紬等の繊維産業が盛んで、味噌・清酒や、舘山林檎(Apple、ふじ等) ・米沢牛(Beef、主産地は隣接の飯豊町) ・米沢鯉(Carp) の“米沢のABC”と名付けられた特産品で知られています。市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店が多数残っています。

1894年創業、米沢市で最も古い牛肉屋  登起波牛肉店

米沢駅から車で10分ほど、歩くと30分ほどの場所にある 登起波牛肉店。1894年(明治27年)に、初代の尾崎庄吉氏によって創業された、米沢市で一番古くから営業されている牛肉店です。創業当時は秋から、ムロの雪が無くなる6月頃までが牛肉の販売時期だったそう。冷蔵庫がない時代に創業されたお店ならではのエピソードですね(登起波さんの歴史ページより抜粋)。

米沢牛の歴史についても、前述の登起波さんのページに載っておりました。少し長いので抜粋しますね。

米沢牛は、江戸後期に洋学を進んで取り入れていた、米沢藩のおかかえ医者が滋養源として用いており、さらに遡れば、上杉鷹山公が刊行した「かてもの」の中で、肉類の保存についての記述があることからも、この地で長い歴史がございました。 明治8年、藩校興譲館に「御雇外国教師」として招かれていたチャールズ・ヘンリー・ダラス氏が、米沢を去るにあたり、友人への土産をかねて横浜に米沢牛一頭を持ち帰りふるまったところ、その美味しさに一同感嘆し、一躍知名度が高まりました。

米沢から横浜に牛肉が運ばれ、米沢牛の知名度が!なんて歴史、ちょっと感動しますね。横浜と言えば牛鍋生誕の地ですから、何だか歴史がオーバーラップしますね。

と、前段が長くなりましたが登起波さんの店舗です。大きな駐車場に大きな看板で出迎えてくれます。 こちらがお店。1Fでお肉の販売、2Fが飲食店、というスタイルです。 今回は2Fでお食事だったのですが、2Fの階段をあがったところにこんな写真が。立派な牛(美味しそう!)。

席に着きました。メニューの1ページ目には登起波さんのメッセージが。看板メニューのすき焼き以外にもステーキだって美味しいぞ、と。そんなこと言われたら悩んじゃう…。

メニューには歴史も書かれていました。前述の内容ですね。また、米沢牛の秘密も。夏と冬の気温差が大きいところがポイントのよう。

ステーキも美味しそうだなぁ、なんて思いつつも、やっぱり看板メニューのすき焼き食べたいよね、とすき焼きメニューを開いたところ…、「百年のすき焼き」or「すき焼き 食べくらべ」というまたまた悩ませメニュー構成。今回は悩みながら「食べくらべ」をチョイスしました。ででん、お肉が届きました。キメが細かくって美味しそう!
(どちらのお肉が失念…。サシ的にロースかな。) すき焼きを作っていきます。既に美味そう。米沢は関東スタイルに近い作り方でした。 まずはお肉から。当然ながら美味い。 米沢のすき焼きで珍しいなぁ、と思ったのはキクラゲが入っていること。このコリコリ感、すき焼きに合いますね!
箸休め的に牛肉の佃煮も出てきました。これ、ご飯何杯でもいけるやつよね。 シメにはうどんを。優しい牛肉の味がたっぷり吸われて感動的にウマい。最高かよ。

牛肉って、美味しい or 超美味しい、しかないお思っていたのですが、登起波さんのお肉を食べて、優しい、も牛肉の味にあるんだな、と一人感動してました。とっても優しい味で、幾らでも食べられそう。そして食べていると癒される。こういう牛肉もいいなぁ。また食べたいので再訪したい!

———米沢牛老舗 登起波牛肉店 基本情報———-
〇創業年 1894創業 / 明治27年創業
〇営業時間
精肉 AM 9:00~PM 6:00
飲食 AM11:00~PM 9:00(PM6:00以降は要予約)
※火曜日 定休日
〇住所
山形県米沢市中央7丁目2-3
(公式サイト)⇒米沢牛老舗 登起波牛肉店~本物の味と心を伝えます~

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