福島県中通り北部の二本松(にほんまつ)市は、室町初期に奥州探題の畠山高国が居館して地名を二本松と改称し、七代当主が白旗ヶ峯に移城して二本松姓を名乗り、江戸時代は二本松藩領で、地名由来には旅人の目安となる二本の霊松説・古城の四本松城から二本の松を移植説があります。胡瓜・ちょろぎ・茸・葉煙草・林檎・みしらず柿・西念寺柿・無花果・林檎ジュース・麺・凍み餅・多数の銘菓(本練羊羹・木の葉饅頭・玉羊羹・最中拾万石・最中洗心亭・あだたら山の揚げまんじゅう・みそまんじゅう・元祖あんぱん等)・味噌・醤油・清酒・ざくざく(ざくざく煮/ざくざく汁)等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店及び和洋菓子店(多数)・食品会社・醸造所(味噌・醤油・複数の酒蔵)・旅館などが残っています。
江戸時代創業、二本松名物・玉羊羹を発明した 玉嶋屋
二本松駅から徒歩4分ほどの場所にある 玉嶋屋。二本松市内で最も歴史ある和菓子店の1つで、二本松藩御用達であった歴史を持つ創業200年越えの江戸期創業の老舗店です。現在終業されている玉屋さんが、江戸で羊羹の製法を学び二本松藩の御用達だったそうですが、その味・製法を引き継がれたの玉嶋屋となります。また、1937年(昭和12年)に、県知事と軍の依頼で「いつまでもやわらかい羊羹を戦地の方に」と開発されたのが、現在二本松名物として知られるようになった玉羊羹となります。元々は日の丸羊羹という名前であったそうですが、軍国主義のイメージを避けるため、戦後に名前を改められた、という経緯があります。
という、玉嶋屋さんです。1918年(大正7年)の本町の大火の後に建てられた木造建築物で、登録文化財でもあります。お客さんが沢山居たのでアップの写真のみですが。
沢山のお客さんで賑わっていました。
玉嶋屋さんは二本松藩に納めていた羊羹も有名なのですが、圧倒的に玉羊羹の比率が高いようで、ものすごい数が並んでいました。
大玉羊羹なるものまで。一人で食べきれる自信がなくて買いませんでしたが、いつかチャレンジしたい。
巨大といえばこんなものも。15キロある460個分の玉羊羹です。ところさんのそこんトコロ再現!で使われたそう。
福島県伊達地方の皇室献上桃を使った桃ようかんもありました。これも気になりますね。
玉羊羹以外で気になったのはこちら。ビームスコラボ商品です。え〜、めっちゃ美味しそうですやん。
で、色々と悩んだ結果、今回は桃ようかんと、玉羊羹の詰め合わせセットを購入しました。
パッケージ裏側です。この文字列だけで、美味しそうさが伝わってきますね。
開けた様子がこちら。 玉羊羹、桃ようかん共にゴムに包まれていて、爪楊枝で刺すと中身がぷるんと出てくる仕様です。
開け方などの説明文がこちら。1つ1つ手作業で作っている、というのがびっくりですね。
で、桃ようかんはハートの形をしています。左下にゴムが写ってますが、爪楊枝で取り出した状態になります。桃の旨味がたっぷり入ってて、素敵な味です。
玉羊羹、子供の頃から親しんでいたので、二本松の名物であると知らずに過ごしてきました。百貨店のお菓子コーナーに必ず売っていて、取り出し方が好きすぎて家族一同毎回購入していたのですよね。あの頃食べていたもの、日本中から仕入れていたのだなぁと思うと、当時もっと興味を持てばよかったと思ったり思わなかったり、です。
———玉嶋屋 基本情報———-
〇創業年 江戸時代創業 (1800年代創業)
〇営業時間
・7:45 – 18:00
※無休
〇住所
福島県二本松市本町1丁目88
(公式サイト)⇒ 福島県|二本松|玉嶋屋|