三重県庁所在地で伊勢平野中心部の津市。“津”は船舶停泊場・船着き場の意味であり、後の津港(現・津松坂港)が古くは安濃津(あのうつ/あのつ/あののつ)と称した重要な良港であることから地名の由来となりました。かつて藤堂高虎が鰻食を奨励し全国から職人を集めた経緯で今も旧津市域には鰻屋が全国一多く、人口一人当たり鰻消費量も全国一です。特産品として“芸濃ずいき”があり、名古屋飯として知られる“天むす”の発祥地です。“ひつまぶし”・味噌かつ・苺大福にも発祥地を唱える店が市内にあり、近年は“津ぎょうざ”が地元名物となっていて、市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店が点在しています。
江戸時代創業、高田本山専修寺御用達の饅頭店 たけや
一身田駅から徒歩7分ほど、津駅から車で10分前後の場所にある たけや。1800年代前半の江戸時代に創業した饅頭店で、おおよそ創業200年になるとのことでした。詳しい歴史はわからないものの、現在は7代目の方が運営されているそう。たけやさんは、近くにある高田本山専修寺の御用達であったと知られる由緒正しきお店です。
という、たけやさんの外観です。GWにお伺いしており、お祝い用の幕みたいのがついておりました。
店内に入りました。たけやまんじゅうがどーんと並んでおります。
少し別角度からもどうぞ。
たけやのこだわりも飾られていました。小豆は北海道産で、つぶ・こし共に豆本来の風味を楽しんで頂くように作っているとのこと。こちらには創業180余年とありますが、現在は200余年とのことでした。
で、購入したのがこちらです。高田の文字がくっきりと。
購入したのはこし餡です。ぎっしり入っております。とても滑らかな漉し餡で、皮の部分合わせて昔ながらの美味しいお饅頭感があって最高でした。郷愁に帰れる味ってこういうことだよね。
お店の方にお話をお伺いしたところ、このエリアは一身田(いっしんでん)町で、戦後に津市に合併されたのだそう。お菓子屋さんだけでなく、複数の老舗店がひしめくエリアだったそうで、「昔は今以上に老舗だらけだった」とのこと。今回はあまり時間がなくゆっくり見れませんでしたが、しっかり時間をとって回りたいなぁ。
——-たけや 基本情報———-
〇創業年 1800年代前半創業 (江戸時代)
〇営業時間
・9:00 – 17:00
※月曜日 定休日
〇住所
三重県津市一身田町2769
(食べログ)⇒ たけや – 一身田/和菓子 | 食べログ