かつての西日本スタイル、ラグビーボール型 メロンパンを大正製パン所で購入 / 京都 京都市上京区 1919年創業 (大正8年)

京都市上京(かみぎょう)区は、市の中心部に位置して東側を鴨川が流れ、京都府庁が立地する場所。平安末期頃に二条通をほぼ境にして平安京の北側を上辺・南側を下辺と称し、中世にそれぞれ上京・下京となりました。市内北区にかけては、応仁の乱の際に山名宗全の西軍が本陣を置いたことに因み“西陣”と称され、西陣織(高級絹織物)発祥地であり織物業者の集積地に。茶道三千家の茶室である不審菴(表千家)・今日庵(裏千家)・官休庵(武者小路千家)があり、上七軒の花街が賑わっています。京都御苑・北野天満宮・晴明神社・相国寺・一条戻り橋等の寺社・名所も数多く、区内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが何軒も残っています。

1919年創業、京都の地で100年以上パンを焼き続けている 大正製パン所

千本今出川のバス停から徒歩1分の場所にある 大正製パン所。1919年(大正8年)に京都で創業された、100年以上の歴史を持っている、京都有数の歴史を持つパン屋さんとなります。

という大正製パン所さんの外観。クラシカルで良い感じですね。 こちらが看板。フォントがレトロ感満載でカワイイ! 店頭には様々なアピールが。冷し生あんぱん、抹茶わらび餅デニッシュ等々、気になるものが沢山あるね。
中に入りました。めちゃくちゃ旨そうなカレーパンが。人気No.1の札を見ると買わざるを得ないって気持ちになりますね。 と、更に気になるものが!サンライズと並んで、京のメロンパンが売っています。何かの本で読んだのですが、西日本でメロンパンといえばラグビーボールを半分に割った楕円形の餡入りのパンで、ビスケット生地で焼き上げた丸型の一般的にメロンパンと呼ばれるものをサンライズ、と呼んでいます。広島でもその名称が一部店舗に残っていますが、京都でも老舗店だとサンライズとメロンパンは別物なのですね。

という京のメロンパンがこちら。この形状、珍しいですよね。私が知る限りだと広島発のアンデルセンさんはメロンパンがなくサンライズを販売広島県呉市のメロンパン本店さんのメロンパンも同じ形状です。

袋を外した図。うん、これがメロンパンなのだ!

半分に割った図。白餡が入っています。懐かしい味!
そして人気No.1のカレーパン。揚げたてで美味い。サクサク感が最高すな。

久しぶりにあのメロンパンの形状に出会い、何かその話が多めになってしいました。この形状のメロンパンですが、私の認識では絶滅危惧種になってきている、と感じてます。広島の人に聞いても、メロンパン=丸い形のあれ、という認識の人が多かったのですよね。とある説によると、全国メーカーのパン屋さんが、丸い形のパンをメロンパンとして全国流通させた結果、とか、アンパンマンのメロンパンナちゃんによってメロンパン=丸い形が定着した、等々色んな説がありますが、地域によって同じ名称の違う食べ物がある、というのは、なんというか文化の深みな気がするので個人的には大好きです。お好み焼きや、カツ丼だってそうですもんね。ということで、この形状のメロンパンを見つけたら応援したくなるワタクシよりお送りしましたw。
(名古屋のパン屋さん、カメリアさんのページにあるサンライズ誕生の説明もとっても面白かったです。ルーツはそもそも呉市にあった!)

—— 大正製パン所 基本情報———-
〇創業年 1919年創業 / 大正8年創業
〇営業時間
・8:30~18:00
※日曜・祝日 定休日
〇住所
京都府京都市上京区今出川通千本東入ル般舟院前町136
(公式ページ)⇒ 大正8年創業 大正製パン所のホームページ

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