富山県西部の中心都市である高岡市は、2005年（平成17年）に旧・高岡市と1町とが合併して発足。江戸時代 1609年（慶長14年）に加賀藩主 前田利長が築いた高岡城の城下町として発展し、高岡は利長が築城・開町に際して“詩経”の一節＜鳳凰鳴矣于彼高岡（鳳凰鳴けり彼の高き岡に）＞に由来して命名したことが地名の由来です。2代目藩主・前田利常の政策により商工業が発達し、高岡銅器（梵鐘・仏具）や高岡漆器の製造が始まりました。江戸期以来の高岡仏壇などと共にいずれも代表的な伝統産業となっており、銅器は日本の生産額の約９５％を占めています。豊富な水と廉価な電力とによる建材等のアルミ製品生産も発展しています。市内には多数の寺社・城址が点在し、北部の雨晴海岸（あまはらしかいがん）は男岩（島嶼）・女岩や源義経伝説の義経岩で知られる景勝地です。江戸時代に北前船寄港地だったことから昆布消費が盛んで、とろろ昆布・昆布巻・昆布巻蒲鉾・昆布飯・昆布おにぎり等の特産品・地場食品や昆布使用の和洋菓子等が豊富で、市内には老舗の和菓子店・食品店などが残っています。