千葉の地物を使った寿司を提供する寿し林屋 / 千葉 市川市 1874年創業 (明治7年)

千葉県市川市は、かつて国府台(こうのだい)に下総国の国庁・国府が置かれ、国分寺・国分尼寺の跡(現在の下総国分寺・国分尼寺跡公園)が残っています。地名の由来には、かつて東国一の“江戸川”の“一の川”転訛説と江戸川河岸の川舟での定期的開市説とがあります。かつては永井荷風・幸田露伴等の文人が多く居住していて、市川・真間・八幡等の地区は戦前からの東京都心・下町の豪商等の別荘地を引き継ぐお屋敷町で、国府台から八幡の地区は文教・学園地区となっています。市内には老舗の飲食店等も残っています。

1874年創業、千葉の地物を使った寿司を提供する 寿し林屋

市川駅から徒歩10分程度の場所にある 寿し林屋。1874年(明治7年)に千葉街道沿いのクロマツ林の中に茶屋”林屋”を創業されました。林屋という名前は、林の中のお店だったからだそう。茶屋として創業するも、道路拡張で移転を余儀なくされ川魚割烹へ転身。終戦前に現在地に移転され、3代目の方の時代に寿司店へと転身されました。現在は4代目と5代目のご主人がお寿司を握られています。

という寿し林屋さんの看板がこちら。創業明治7年と書かれています。

こちらが正面からの図。昔ながらのたたずまいって感じですね。

中に入りました。カウンターに座ります。今回はディナータイムだったので、お任せで握って頂きました。タイと中トロ。超美味い!

赤貝。このコリコリ感が美味い!

甘エビ。甘くって最高…!

玉子焼き。ご飯がサンドされています。甘さが良い・

「これ、うちの自慢の地物の蛤です」と出されたハマグリのお寿司。噛めば噛むほど出てくる甘み、最高か。

イクラ、ウニと続きます。

巻物は鉄火巻きで。美味いなぁ。

「こちらもうちの自慢、地物のアジです」と出されたもの。何だこの甘さ、凄い美味しい!
ラストに穴子。うん、最高だ。穴子で一旦終了だったのですが、
「もう少し握りますか?」
と声をかけて頂きます。
「アジもう一貫貰ってよいですか?」
とアジを追加で頂きました。地物の美味しいお寿司が食べられる店、最高だなぁ。

店内で色々お話を伺いました。歴史はこの新聞記事にまとまっている、とのことでした。確かにわかりやすい!

こちらは料亭だったことの林屋さんのお写真。

カウンターだったので色々なお話がお伺いできました。

「昔はこの辺りに料亭が沢山あったんだけれど、もう一軒(栃木屋さん)しか残っていなくってね」

とのこと。何だか寂しいなぁ。
とはいえ伺ったお話は、寂しい話だけでなく、

「お正月とかお盆になると、昔来てた子が子供連れてきてくれたりするから嬉しいよね」

なんてお話も。無くなってしまう歴史もあるけれど、引き継がれていく歴史もある。私は引き継がれていく歴史を、少しでも手助けできるようになりたいな、なんて思いました。

—— 寿し林屋 基本情報———-
〇創業年 1874年創業 / 明治7年創業
〇営業時間
・10:00-22:00
※土曜日 定休日
〇住所
千葉県市川市真間2-10-11
(食べログ)⇒ 鮨林屋 – 市川真間/寿司 [食べログ]

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