松月堂の勝浦由来のお菓子 鯛せんべいと、お万の布ざらし / 千葉 勝浦 1910年創業 (明治43年)

県南東部の夷隅(いすみ)地域にある千葉県勝浦市。神武東征で樫原宮を造営した天富命(あめのとみのみこと)と共に阿波国(現・徳島県)から房総半島に移住した“勝占の忌部氏(いんべうじ)”に由来するとも言われています。古くから漁業が盛んで、同県内の銚子漁港に次ぐ漁獲量の勝浦漁港は、かつて鰹漁獲量日本一を記録した鰹の街としても知られています。関東屈指の透明水質の守谷・鵜原等の海水浴場や日本最大の勝浦朝市などが観光・行楽客で賑わい、B級グルメ・勝浦タンタンメンも有名。そんな勝浦市内には老舗の飲食店なども残っています。

1910年頃創業、勝浦をモチーフにしたお菓子を製造・販売する 松月堂

勝浦駅から徒歩2分ほどの場所にある 松月堂。1910年(明治43年)に創業された、勝浦をモチーフにしたお菓子を多数製造・販売する和菓子店です。現在は4代目のご主人が営業されている、勝浦の地で100年以上の歴史を持つお店となります。
(創業年は明治42年、明治43年と記載に揺れがありますが、アド街ック天国記載の明治43年をこのサイトでは主としています)

という松月堂さんの外観がこちら。外からも多数のお菓子を販売されているのが見て取れます。

お店に入って右手には昔使っていた木型が。歴史あるお店らしくって良いですね。 銘菓お万の布ざらしについての説明も。のちに徳川家康の側室となった、勝浦城主、正木頼忠の子であるお万に由来したお菓子です。お万の方=水戸光圀(水戸黄門)のおばあちゃんにあたる人物でもあります。 ということで買ってきました。まずは鯛せんべい。鯛が禁漁になって獲ることが出来ない時期に、おみやげ物にと形を変えて作ったのがこの鯛せんべいだそう。 こんな感じでぎっしり入っています。 一つ取り出した図。

こんな感じのお菓子です。ウロコはケシの実で表現。
こちらが裏側。房総名物鯛せんべいの文字も見えますね。 もう一つ購入したのお万の布ざらし。 こんな感じのお菓子です。 求肥にたっぷりきな粉がかかっているお菓子。食感も優しいし美味しい!ちなみにお万の布ざらし、とは、城が攻められた際に、断崖に白い布を垂らして海に下り逃れた、という逸話が残っており、その出来事のことをお万の布ざらしと呼ぶそうですよ。

今回二つの勝浦銘菓を食べられたのですが、実はもう一つ日本有数の鰹漁港である勝浦にちなんだ”初かつお”というお菓子があり、それも食べてみたかったのです。が、残念ながら売切れ中で購入できず…。まあまた行く機会が出来たと思い、喜ぶこととします。暖かくなってきたらまた行きたい!!

———松月堂 基本情報———-
〇創業年 1910年創業 / 明治43年創業
〇営業時間
・8:00~19:00
※不定休
〇住所
千葉県勝浦市墨名271
(公式サイト)⇒ 創業百年の和菓子店松月堂-4代続く家族で勝浦銘菓を作っています。

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