文京区湯島はかつて湯島郷と称され、地名の由来には、江戸時代以前には不忍池(しのばずのいけ、台東区上野公園)が海と繋がっていたらしく海からは島のように見えた等の諸説がありますが真偽は不明です。江戸幕府の学問の府だった湯島聖堂・合格祈願の受験生で賑わう湯島天満宮・春日局墓所の麟祥院等の名所が点在しています。東京医科歯科大学及び付属病院が所在し、近隣の文京区本郷には順天堂大学及び付属医院や東京大学医学部付属病院がある、医療機器・器具等の会社の集積地。湯島天満宮周辺や台東区上野方面への春日通り沿い一帯は飲食店街・歓楽街で、老舗の飲食店・和菓子店も残っています。
1925年創業、東京三大居酒屋の一つ シンスケ
湯島駅から徒歩2分のほど場所にある シンスケ。元々酒屋として創業され、1925年(大正14年)に居酒屋をオープンされたそう。2011年にはミシュラン一つ星に輝いた日本を代表する居酒屋の一つで、東京三大居酒屋の一つとしても知られ知られています(他の二つは、鶯谷の鍵屋さん、大塚の江戸一さんとなります。毎回書きますが、誰が決めたのだろう…w)
シンスケさんは2階建てで1Fはカウンター、2Fがテーブル席中心。残念ながら撮影禁止のお店のため、外観のみの写真紹介となります。
というシンスケの外観。店舗は2017年にリニューアルされたそうで、かなり奇麗だけれど、どことなく歴史を感じさせてくれます。 看板と杉玉の写真。看板の明るさで杉玉の模様が見づらいですが、杉の葉を集めて作った玉で、新酒が出来た際に軒先に緑色のを飾り、茶色に代わることで新酒の熟成具合が分かる、というもの。酒蔵や酒屋さんでたまに見かけますよね。 ここからは記憶だよりです。シンスケさんは酒屋さん出身ということもあり、日本酒 両関の醸造・純米酒・たる酒(10~4月)が用意され、呑み方も、熱燗・普通燗・ぬる燗・冷や(常温)・ちょい冷や・氷冷(桶の氷で冷やし)など指定できるそう。また生ビールがなく瓶ビールのみ。瓶ビールのほうが風情があって良いですよね。
ちなみにメニュー表には「日本酒の酒場」という原点に立ち戻るため飲食メニューの再構成をすすめている、とありました。その一環で生ビールの販売休止も決められたそうですよ。
という断り書きを先に読んだため、どんな伝統的なメニューが並んでいるのだろう、と思ってメニューを見てみたら、いわゆる居酒屋の定番のようなメニューもあれば、こんな組み合わせで食べるの初めて!というクリエイティブなメニューまで幅広くそろっていました。
例えば定番メニューだと、お刺身、ぬた、揚げ物(穴子の天ぷら、メンチカツ等)。たたみいわし、銀鱈の西京焼き等があり、お刺身はしめ鯖が最強に美味しかったです。
へー、と思ったメニューですと、きつねのラクレット、鳥もつウスターソース煮、舞茸マリネサラダ、このわた胡瓜等々、その組み合わせ面白いね!というクリエイティブなメニューが。鳥もつウスターソース煮は、モツの苦みと凄くマッチしていたし、お揚げを使ったラクレット=きつねのラクレットは、日本酒を飲みたくなるチーズとして成立しており、フムフム頷いて食べてました。
定番メニューも、シンスケさんならではのメニューもそれぞれ堪能した後に、にゅうめんで〆て、この日は終わりとなりました。ミシュラン店だけど、さっと入ってパッと出られる気軽さが、古き良き酒場感があって凄く良かったです。お値段も、我々があまり飲まなかったからはありますが、一人4000円前後で収まる気軽さもありました。お酒飲める人が東京来た時に、連れていきたいお店の一つですね。
今回席が埋まっていたため2階となりましたが、連れて行ってくれたかつての私の上司は「1Fの大きなカウンターで飲むのが良いんだよねぇ~」と言っていました。これあれだ、近々もう一回行って1Fで飲みなさいというメッセージに違いない。うん、行こうw。
———シンスケ 基本情報———-
〇創業年 1925年創業 / 大正14年創業
〇営業時間
・[月~金] 17:00~21:30(L.O)
・[土] 17:00~20:30(L.O)
※日曜・祝日 定休日
〇住所
東京都文京区湯島3-31-5 YUSHIMA3315ビル 1F・2F
(食べログ)⇒ シンスケ – 湯島/居酒屋 [食べログ]