三重県桑名市は、桑名開発の祖である豪族・桑名首(くわなのおびと)の名に由来してその名がとられた街(諸説あり)。木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の河口に立地し、平安時代より京都周辺と尾張以東との間の物資輸送中継点として、桑名藩11万石の城下町・港町として、東海道53次の42番目・桑名宿として賑わいました。明治中期から昭和初期までは江戸期の桑名米会所を引き継ぎ大阪堂島・東京蠣殻町・山口赤間関と並ぶ主要米穀取引所のあった場所でもあります。七里の渡し場跡の伊勢国一の鳥居は伊勢神宮式年遷宮毎に建て替えられ、ナガシマスパーランド等の観光名所が数多くあります。「その手は桑名の焼き蛤」を生んだ蛤料理でも知られ、安永餅・八壺豆(多度豆)・都饅頭等の名物菓子も多く、歴史と現代とが交錯する中に老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが数多く点在しています。
慶長年間創業、桑名名物・志ぐれの歴史を紡ぐ 総本家新之助貝新
桑名駅から徒歩9分ほど、車で5分前後の場所にある 総本家新之助貝新。詳しい歴史はわからないそうですが、1600年頃(慶長年間)には初代・貝屋新之助氏が伊勢の海で獲れる蛤を使って志ぐれ煮の製造・販売をされていたそうです。貝屋新之助から貝新ですが、貝新を屋号としているお店は複数あるので、色々比べてみていただければと(貝屋の新之助氏、新七氏、新九郎氏、新左衛門氏等がいて、そこからそれぞれ貝新となった模様)。
という、新之助貝新さんのあさりめしを購入しました。れとるパッケージがかわゆい。
パッケージ裏側です。あさり・竹の子・椎茸・人参あたりが具材で、醤油やみりん等で味付けされています。商品的には炊飯ジャーに混ぜて炊くだけです。
で、出来上がりの図。しぐれ風な味がしてとても美味しい。炊き込みご飯の味は、私はこれ系が軸になっている気がします。
桑名生まれでありますが、貝新さんは沢山あって全店周り切れていないと思います。次の帰省の際には色々みて回りたい。特に新之助貝新さんは商品リニューアルを行い、名古屋駅の松坂屋に店舗をつくられたみたいなので行ってみたいです。帰省が楽しみになってきた!
—— 総本家新之助貝新 基本情報———-
〇創業年 慶長年間創業 (1600年代 / 安土桃山時代)
〇営業時間
・本社機能のため割愛
〇住所
三重県桑名市東方320-7
(公式サイト)⇒ 桑名の酒蔵 青雲|三重・桑名の地酒・清酒の製造・販売