[25/12閉店]酒香饅頭 西田、高岡の発酵まんじゅう / 富山 高岡市 1881年創業 (明治14年)

富山県西部の中心都市である高岡市は、2005年(平成17年)に旧・高岡市と1町とが合併して発足。江戸時代 1609年(慶長14年)に加賀藩主 前田利長が築いた高岡城の城下町として発展し、高岡は利長が築城・開町に際して“詩経”の一節<鳳凰鳴矣于彼高岡(鳳凰鳴けり彼の高き岡に)>に由来して命名したことが地名の由来です。江戸時代に北前船寄港地だったことから昆布消費が盛んで、とろろ昆布・昆布巻・昆布巻蒲鉾・昆布飯・昆布おにぎり等の特産品・地場食品や昆布使用の和洋菓子等が豊富で、市内には老舗の和菓子店・食品店などが残っています。

1881年(明治14年)創業、北前船の家筋が”発酵の酒香饅頭”を守り継いだ 酒香饅頭 西田(さけまんじゅう にしだ)

万葉線・片原町駅から徒歩10分ほど、新高岡駅から徒歩11分ほどの場所、旧北國街道の宿場町として栄えた高岡市旅籠町に店を構えていた 酒香饅頭 西田。1881年(明治14年)創業、地域案内では「創業140年超」とも紹介される老舗の酒まんじゅう店です。店のルーツは高岡で、店主の先祖が北前船を所有し交易で生計を立てていたものの、天候などで利益が得られない時期に、同じく北前船で財を築いた高岡の商家「菅野家」から砂糖などを分けてもらい、和菓子屋を始めたと伝わります。看板の「酒香(さけ)饅頭」は、米麹と蒸し米を混ぜて寝かせて酒種を作り、さらに酒種と小麦粉などを混ぜて生地を作って再び寝かせる、温度管理や季節変化に向き合う職人技を要する発酵菓子です。旧街道の記憶と発酵の香りが重なる、”高岡の暮らしの味”として愛されてきた一軒です。なお、Instagram公式プロフィールでの告知によると、2025年12月31日をもって閉店されました。

という、酒香饅頭 西田さんの外観です。閉店の少し前にお伺いしました。
当時は電柱に看板もありました。
店内に入りました。ショーケースに酒香まんじゅうが入っています。他にはどら焼や金鍔等も販売されていました。
仕入れ品のお菓子も販売されていました。
店内には高岡商工会議所から表彰された創業100年以上事業所のサインが。
ということで、酒香饅頭を買いました。酒種を使って発酵させたいわゆる酒まんじゅうの一種です。皮からふわっと香るお酒の香りがとても良い。
北前船・菅野家との縁から始まり、140年以上にわたり旅籠町で発酵の酒まんじゅうを守り続けてきた老舗です。閉店前に食べることができて本当にありがたかったです。2025年12月末で閉店されてしまったのは寂しいですが、高岡の宿場町と発酵菓子の記憶を、こうして記録に残せて良かったです。

店舗情報

店舗名:西田酒香饅頭店(酒香饅頭 西田)

創業年:1881年(明治14年)

営業時間:9:00 - 18:00(閉店前)

定休日:1月1日・その他不定休(閉店前)

住所:富山県高岡市旅籠町25 [地図を見る]

※現在は閉店・休業しています

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