祇園生まれのオジカソース復刻版 / 京都 京都市山科区 1918年創業 (大正7年)

昭和後期に旧東山区から分かれた京都市山科区は、古くから京都と東国とを結ぶ交通の要衝で、江戸時代には東海道の街道町として栄え、京都の天皇の禁裏御用地としての宮中献上作物栽培を始め、京都市民に野菜等を供給する近郊農村でもありました。今は京都市街地・大阪のベッドタウンともなっています。山科は古くは山階と表記され、“しな”とは坂道・階段・階層等の意味であり、山からなだらかな斜面の盆地であることから地名となったとされています。京都最古の天皇陵である天智天皇陵(御廟野古墳)・坂上田村麻呂の墓等の旧跡や多数の寺社が存在しています。

1918年創業、京都初のソースとして誕生した オジカソース

小野駅から徒歩3分ほど、京都駅から車で20分前後の場所にある オジカソース。1918年(大正7年)に、イギリスでウスターソース作りを学んだ松本信太郎氏が創業した京都初のソース会社です。元々は大鹿社(たいろくしゃ)というお名前でしたが、街の人々から「オオジカさん」と呼ばれることが多く、そのままオジカソースとなったそうです。

という、オジカソースです。復刻版でラベルがややレトロです。

ラベル部分をアップで。下部にソースの特徴が書かれていますが、カタカナ使いがレトロで素敵ですね。

ちょっと暗くなってしまいましたが、逆サイドです。Ozikaの下にあるWORCESTから始まる文字は逆サイドまで続いていてWORCESTER SHIRE = ウスターシャー州のことで、ウスターソースが生まれた場所となります。

そして裏側です。京都初のソースは、品質も製法もラベルも大真面目、とのこと。原材料は野菜・果実が中心です。

ソースを出した図。ウスターですが、やや粘度もある旨味の濃いソース。美味しい…!

オジカソースといえば、ポテサラにかけるもの、が一部京都人の認識らしいのですが、そのことを先ほど聞いたので、ポテサラは今度試してみたいと思います。京都って日本料理まで洗練されたものだと薄味なのに、街中の味は結構濃いめだったりすると思うのですが、オジカソースもそんな雰囲気をまとった濃いめの味でした。京都を感じるソース、美味しかったです。

↓復刻版オジカソースは、楽天でお取り寄せできますよ。

———オジカソース 基本情報———-
〇創業年 1918年創業 / 大正7年創業
〇営業時間
・本社機能のため割愛
〇住所
京都府京都市山科区勧修寺東出町9
(公式サイト)⇒ オジカソース

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