東京 六本木 おつな寿司(1875年創業)

六本木。東京ミッドタウンや六本木ヒルズ、泉ガーデンをはじめとした外資系企業が多く集まるビジネススポットでもあり、この街には相変わらず華々しさがあります。
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今回訪れたのは六本木駅から程近く。一本細い路地を入った小さなお寿司屋さん。
こちらが1875年(明治8年)から続く老舗鮨屋さん、おつな寿司です。

店内はカウンターと、テーブル席が3.4席ほど。落ち着いた明るさの照明が心地よさを誘います。

今回はにぎりの特選をオーダー。店内は営業終了間際だったこともありオーダーも混んでいなかったようで注文してすぐに出てきました。
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なんともフォルムも美しいクラシカルなお寿司。口の中に放り込んだ瞬間に素材の良さが十二分に伝わってきます。シャリと醤油がネタの良さを引き立ててくるんですよね。クセがなく喉越し良い酢飯でサクサクと進んでくれます。同じものをもう1つ頼みたくなってくるほどです。

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こちら、おつな寿司で有名なのはこちらの”いなり寿司”。

おいなりは1875年の創業以来、ひたすら継ぎ足しながら使い続けている(140年間!)秘伝の煮汁で炊かれた油揚げです。一晩じっくりかけて丹念に味を染み込ませているそうです。また、シャリに混ぜ込められた柚子皮は、四国産の柚子を使用。この風味がたまらなくいい仕事をしているんですよ。こちらは柚子が旬を迎える丁度今頃。11~12月に一年分を一気に仕込むそうです。旬の時期に仕込んで、ベストな薫りのまま冷凍保存して毎日提供できるというわけですね。

言わずと知れた名物のいなり寿司。一見は裏返した油揚げの姿が衣にも見えるため、コロッケや揚げ物のようにも見えますね。
こちらは口に含んでみるとふっくらとしてジューシーで素晴らしい食感は何にも言い表せないほど。
噛めば噛むほど油揚げに染みこんだ煮汁と、先程の柚子皮と酢飯に混ざり合っていきます。絶品も絶品。
六本木といえばテレビのキー局があることも有名ですよね。それ故にテレビ局員をはじめメディア関係者が多く、こちらの業界の方々の差し入れとしてかなり有名なのだそう。
(裏返した油揚げから、“裏番組を食う”という意味があるそうです!小粋!)

コンパクトな店内ですが、とても落ち着いてリラックスできる空間。私達が訪れた日は他のお席には外国人の方もお寿司を楽しまれていました。
友人や仕事仲間で、外国人のお友達のおもてなしにも最適な老舗です。
店内座席数は多くありませんので、訪れる際は座席のご予約されるのが賢明だと思われます。

———-おつな寿司 基本情報———-
・創業年
・1875年(明治8年)
・営業時間
[月~金]
11:30~22:00(L.O)14:15~16:00は休憩
[土・祝]
11:30~20:30(L.O)14:15~16:00は休憩
[日]
召上り・江戸前はお休みです。~13:00
いなり寿司・巻物のお持ち帰り
10:00~
・住所
・東京都港区六本木7-14-16 リバースビル1F

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