三重県中部(中勢地域)の伊勢湾に面した松阪(まつさか、“まつざか”は誤読)市は、1889年(明治22年)に多数町村合併での飯高郡松阪町の発足以前は地名を“松坂”と表記しており、1933年(昭和8年)に市制施行の旧・松阪市が2005年(平成17年)に4町と合併して現市となりました。松坂の地名は松坂城を築城した蒲生氏郷の故郷である近江国蒲生郡の“若松の森”に由来する等の説があります。名代の松阪肉(牛)を始め松阪豚・松阪赤菜・松阪茶・モロヘイヤ・嬉野大根・エスカルゴ・ジビエ等の特産品や牛肉や豚肉の料理・鶏焼き肉・“老伴”などの各種和菓子等の名物があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが数多く残っています。
1575年創業、滋賀県日野町で創業し松阪へとやってきた 柳屋奉善 (やなぎやほうぜん)
松阪駅から徒歩5分ほどの場所にある 柳屋奉善(やなぎやほうぜん)。1575年(天正3年)に、現在の滋賀県日野町にて初代・市兵衛(善貞)氏によって創業され、蒲生氏の御用菓子司をつとめた和菓子店です。1588年(天正16年)に近江日野城主であった蒲生氏郷は、豊臣秀吉の命で伊勢松阪城の築城し始めます。その際に松阪へと移住をし、以来この地で営業を続けていらっしゃいます。
という柳屋奉善さんの外観です。創業 天正三年と看板に書かれています。すごいですよね、400年以上も前なのだから。
入り口横のディスプレイです。真ん中にあるのが代表銘菓の老伴(おいのとも)です。
店内に入りました。店内の暖簾には創業四百三十年の文字が。今年で創業450年なので、二十年ほど前に作った暖簾なのでしょうか。
こちらが店内のディスプレイです。色んなフレーバーの老伴が販売されています。老伴はざっくり言うと、最中の中に羊羹が入っているお菓子と思って頂ければと。
老伴以外のお菓子も売っているのですが、そんなものまで!と思ったのは焼きそばパンです。ちょっとびっくりしましたw。
と、驚きつつお買い物をしてきました。
今回は老伴のチョコレートバージョンです。
表面はこんな感じですね。
逆サイドはどうなっているかというとこんな感じです。こちらはお取り寄せしたものです。特徴的な模様はコウノトリと、延と年の文字。元々は古瓦(こが)という名称でしたが、松阪の豪商・茶人の三井高敏により白楽天の詩の「老伴無如鶴」から、老伴と名を変えたのだそうです。
一般的なあんこバージョンはこんな感じです。
ここからは前回お取り寄せした時のパッケージのご紹介です。
包装紙を取るとこんな感じ。昔ながらのパッケージって感じで良いですね。
そして中には老伴が入っています。こちらは6つ入りパッケージ。
個別のパッケージは、シンプルながら歴史を感じる秀逸なデザインです。
老伴(おいのとも)は、他で見たことがないビジュアルであり、一度食べてみたいと思っていたお菓子でした。ということで、コロナ禍でお取り寄せをし、ようやく今回訪問をすることができました。見た目も面白いし、美味しいうえ、中々ボリューミーでお土産に使うのも良さそうかも、なんて思いました。フレーバー展開が多いのも嬉しいですね。
↓楽天でお取り寄せできますよ。
|
——-柳屋奉善 基本情報———-
〇創業年 1575年創業 / 天正3年創業
〇営業時間
・9:00〜18:00
※火曜日・水曜日 定休日
〇住所
三重県松阪市中町1877
(公式サイト)⇒ OINOTOMO|老伴 柳屋奉善