懐かしい気持ちになれる、浪花屋の野田ふじ煎餅 / 大阪 福島区 1912年創業 (明治45年)

大阪市福島区は、古くは土砂堆積による現・旧淀川河口の三角州で、瀬戸内海方面航路の出港地でした。平安時代に九州大宰府配転途次の菅原道真が里人の慰労を喜び、飢餓島改め福島と命名したと伝わります。江戸時代は農村で、明治以降は繊維産業等の大工場と周辺の中小工場群が栄え、松下電器産業(現・パナソニック)始め多くの大企業の創業地となりました。JR等の福島駅周辺は業務ビル・商業施設・商店などが集積し、移転工場跡地は住宅地・商業地となり、平成以降は各所に大規模団地や超高層集合住宅が建設されています。区内には老舗の飲食店・和菓子店などが残っています。

1912年創業、京都 二条若狭屋の流れをくむ老舗和菓子店 浪花屋菓子舗

野田駅から徒歩5分ほどの場所にある 浪花屋。1912年(明治45年)に創業された同店は、京都の老舗和菓子店 二条若狭屋さんの流れをくむ老舗和菓子店です。地元野田にちなんだお菓子を多数販売されていらっしゃいます。

こちらが店舗外観。横に長い店舗です。 ディスプレイはこんな感じ。かなり沢山の種類のお菓子が販売されています。
もう少し別角度から。セットにもして頂けるので、お土産にも使いやすそう!
ディスプレイの上では「野田藤フェアー」の文字が。野田藤とは、南北朝時代からその美しさが知られ、江戸時代には「吉野の桜(奈良)」「高雄の紅葉(京都)」と並び三大名所として知られるほど、その美しさで有名。浪花屋さんは、そんな野田藤にちなんだお菓子を販売されているんです。 というお菓子がこちらの「野田ふじ煎餅」。 いわゆる玉子煎餅の一種で、表面には奇麗な野田藤の模様があしらわれています。素朴な味のお菓子ですが、玉子含有量が多いのか、玉子煎餅の中でもかなりしっとりタイプ。高級感もあって美味しい!

浪花屋さんは、地元の方が良くいらっしゃるお店のようで、私が伺った日も5歳ぐらいの女の子がお使いにやってきていました。小さいころから老舗店にお菓子を買いに行くるなんて素敵だなぁ。こういう地元密着型の店舗、長く続いて欲しいなと思います。

———浪花屋 基本情報———-
〇創業年 1912年創業 / 明治45年創業
〇営業時間
8:00~20:00
※日曜・祝日 定休日
〇住所
大阪府大阪市福島区野田2-17-18
(公式サイト)⇒大阪福島区野田、和菓子の浪花屋ホームページ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です