富山県東部(呉東:呉羽山より東の地域)ほぼ中央で新川(にいかわ)地区の富山湾に面した魚津(うおづ)市は、1952年(昭和27年)の下新川郡魚津町・11村合併で発足しました。地名は、大道/魚堵(をど)→小戸ヶ浦(をどがうら)→小戸(をど)→小津(をづ)と変化し、新漁法により魚類が多収穫となったことから1595年(文禄4年)に魚津となり、昭和の戦後すぐまでは“うをづ”と表記していました。漁業(ホタルイカ・白海老・紅ずわい蟹等)が盛んで、他に加積林檎・西布施葡萄・友道梨・蒲鉾・黒作り・鱒寿司・水だんご・清酒・魚津漆器等の特産品があります。1956年(昭和31年)9月の魚津大火で市街地北半分を焼失しましたが、市内には老舗の料理店・和菓子店・食品店・割烹旅館・酒蔵などが残っています。
1907年創業、漁師兼蒲鉾店として始まった 中村蒲鉾
魚津駅から徒歩6分ほど、富山駅から45分前後の場所にある 中村蒲鉾。1887年(明治20年)に、漁師であった初代となる政次郎氏の父・捨次郎氏が家計の助けとしてかまぼこづくりを始め、1907年頃(明治40年)に政次郎氏に蒲鉾作りを生業としたことが創業となります。
という中村蒲鉾さんの外観です。この日は残念ながら定休日でした。
ということで、近くのスーパーで購入してきました。しぐれ(左)と、昆布巻(右)の2つです。
こちら、しぐれです。かまぼこに細切りとなった昆布が練り込まれています。丸に政の文字は、初代・政次郎のお名前からでしょうか。
パッケージ裏側です。真空パックなので読みづらいですね。
取り出した図。本来は切って食べるものですが、そのままかぶりつきました。美味しい。
富山の蒲鉾といえば、昆布巻と赤巻、そしてお祝い用の細工蒲鉾しか知らなかったのですが、しぐれも多くのメーカーから発売される定番商品だったのですね。昆布巻とは違った形で昆布の美味しさを味わえるので、とっても気に入っています。また食べたい。
———-中村蒲鉾 基本情報———-
〇創業年 1907年頃創業 / 明治40年頃創業
〇営業時間
・8:30~17:00
※木曜日・日曜日 定休日
〇住所
富山県魚津市本町2-14-9
(公式サイト)⇒ ㈲中村蒲鉾