千葉県北部の成田(なりた)市は、“成田国際空港”を擁する空港・観光都市であり、都内・千葉市方面のベッドタウンです。地名由来には、豊作期待の“熟田(なるた)”転訛説や雷多発の“鳴田(なるた)”転訛説等の諸説があります。伝統産業の煉瓦・鬼瓦や米・蓮根・薩摩芋(紅あずま等)・落花生・クリーム西瓜・豚肉等の特産品があり、瓜鉄炮漬・淡水魚佃煮・鰻料理・羊羹等の名物があって、成田不動周辺を中心に市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが点在しています。
1689年創業、佐倉藩より酒造株を与えられ酒造りを始めた 鍋店 (なべだな)
成田山前のバス停からから徒歩3分ほど、成田駅から徒歩14分ほどの場所にある 鍋店 本社横に店舗を構える直営店・鍋屋源五右衛門 成田門前店。1689年(元禄2年)に、佐倉藩より1050石の酒造株を与えられ、現在本社を置く成田山新勝寺門前で酒造りを始めたことが創業となります。成田での酒造りに留まらず、香取郡神崎町、兵庫県魚崎町(灘)、印旛郡六軒に出蔵を構え幅広く酒造りを行われました。その後企業整備令により3蔵を閉じ神崎蔵に集約され、現在に至ります。代表銘柄は仁勇と不動で、前者は千葉の酒米を使ったシリーズで、後者は日本各地の酒米を使う専門店向けのシリーズとのことです。同社は1997年より、外部の杜氏さんでの酒造りを止め、自社スタッフのみでの製造に切り替えられています。
という、直営店・鍋屋源五右衛門 成田門前店の外観です。ドリンクスタンドになっていて、日本酒をその場で飲めるのも良いですね。車で来たことが悔やまれます。
外にあった看板です。2023世界酒造ランキングで、千葉県で唯一3つ星を獲得した蔵元だそうです。こういったところでの受賞も、現在の高い知名度に繋がっている気がします。
店内に入りました。こちらは仁勇です。千葉県産の酒米を使った、本当の意味での地酒ですね。
そして、こちらが不動。高級ラインと捉えて良いのかな。
こちらの純米大吟醸 不動は、2021年のフランスのお酒コンペティションで、プラチナ賞を受賞されています。凄いですね。
こちらはさらに高級なラインで、山田錦使用で磨きの度合いが異なる純米大吟醸の不動となります。中々のお値段です。
で、今回はフランスで賞を取った純米大吟醸 不動を購入しました。一度火入れをしています。
ラベルをアップでどうぞ。赤文字でキラってるのがポイント高い。
裏がwあです。秋田県産の酒こまちを精米歩合50%で使われています。
純米大吟醸の不動は初めて飲みましたが、辛口でキリッとしているのに、どこかしら優しさがあってとても美味しかったです。一口目を口に含んだ瞬間から、華やかな香りに包まれ、淡麗な辛口なのに優しいフィーリングを得られる丁寧に作られたお酒!って感じがしました。これはまた飲みたいなぁ。
———-鍋店株式会社 (仁勇・不動 蔵元) 基本情報———-
〇創業年 1689年創業 / 元禄2年創業
〇営業時間
・9:00 – 18:00 (土・日・祝は17:00まで)
※水曜日 定休日
〇住所
千葉県成田市本町338−1
(公式サイト)⇒ 「仁勇・不動」醸造元 鍋店株式会社