台東区東上野は、江戸時代初期は葦萱茂る沼地が開拓され”黒鍬者(くろくわもの、戦国・江戸期の土木作業者)”拝領地・下谷黒鍬町でした。後に下谷山崎町から唐十郎の戯曲で知られる下谷万年町となり、江戸時代から大正期頃までは近隣の下谷山伏町等にかけての一帯が芝新網町(現・港区浜松町)・四谷鮫河橋(現・新宿区若葉)と並ぶ当時の“三大貧民窟”の一つでした。町は区の前身の旧下谷区と旧浅草区とにまたがり、上野警察署や区役所等の行政施設が多く立地し、JR上野駅にも近い上野繁華街の一角です。昭和通り東側には韓国料理・食材店が軒を連ねており“キムチタウン”とも呼ばれて、都内最古の戦後から続くコリアン・タウンとなっています。この町にも老舗の飲食店・食品店
が残っています。
慶長年間創業、すっぽん一筋400年強の 村上スッポン本舗
上野駅から徒歩3分ほど、稲荷町駅から徒歩5分ほどの場所にある 村上スッポン本舗。慶長年間(1596年-1615年)に創業された、400年以上の歴史を持つスッポン専門店となります。通販が基本ですが、ランチタイムは飲食店も営まれています。
という村上スッポン本舗さんの外観がこちら。ビルです、ビル。
入り口にはこんな看板が。1Fはお持ち帰り用の購入で、3Fがお食事処になります。
中に入りました。おしながき、はこんな感じ。すっぽん雑炊はノーマルなら1000円からとリーズナブル!今回は4番のすっぽん肉入り雑炊をチョイス。
オーダーしてから作って頂くスタイルのようで、しばらく待つ感じになります。創業以来すっぽん一筋の味、楽しみですねぇ。
やってきました!すっぽん肉入り雑炊です。繊細なお出汁が超美味い!
お肉は、こんな感じの骨付きです。美味い、美味いよ!すっぽんを食べるのは数年ぶりだったのですが、そうだこれこれ、って一瞬で昔の記憶が戻りました。すっぽん美味しいなぁ。村上スッポン本舗さんは、ランチはリーズナブルだし、年中営業されているので、今後ちょくちょく寄ることになりそうです。こういう伝統食が気軽に食べられるって良いですよね。
——-村上スッポン本舗 基本情報———-
〇創業年 慶長年間創業(1596-1615)
〇営業時間
※土・日・祝日 定休日
〇住所
東京都台東区東上野4-2-2
(公式サイト) ⇒ 株式会社村上スッポン本舗公式ホームページ/すっぽん料理 すっぽんスープ缶詰 | 創業慶長年間村上スッポン本舗で老舗の味「すっぽん鍋」「すっぽん雑炊」をご賞味下さい。伝統のすっぽんスープ缶詰をはじめ各種ギフトのお取り寄せもございます。