大根の辛味が最高のアクセントな越前そばを、むぎやで食べる / 福井 敦賀 1800年代前半創業 

福井県敦賀市は旧越前国敦賀郡(県嶺南地方)ですが、木の芽峠で他の越前地域とは遮断されていて、江戸時代は小浜藩(若狭国)の支藩でした。地名由来には、崇神天皇の時代に朝鮮半島から渡来した“都怒我阿羅斯等(ツヌガアラシト)”に因んだ“角鹿(つのが)”が713年(和銅6年)に“敦賀”となった等の複数説があります。古代より、特に江戸中期から明治中期には北前船により、蝦夷地(現・北海道)からの板昆布が敦賀湊で水揚げされ、琵琶湖経由で京・大阪へ送られていました。出汁昆布・手漉きおぼろ昆布等の加工品生産量は現在も全国の8割以上で、他にも魚肉練り製品・へしこ・鰊寿司(麹漬)・水仙饅頭(葛饅頭)等の特産品・名物が数多くあります。市内には越前国一宮の氣比(けひ)神宮・敦賀赤レンガ倉庫・敦賀鉄道資料館(旧敦賀港駅舎再現)等の観光名所と共に、老舗の飲食店・和菓子店・食品店が何軒も残っています。

1800年代前半創業、180年以上の歴史を持つ蕎麦屋 むぎや

敦賀駅から徒歩10分ほどの場所、商店街の中にある むぎや。詳しい創業年は分からないそうですが、創業180年とのことなので、1800年代前半・江戸時代に創業されたということですね。

こちらが店舗外観。歴史を感じる中々風格のある建物ですね。

こちらがメニュー。うどん、お蕎麦の両方が販売されています。おろしそば、とあるのが越前おろしそばのことです。

ということで頼んだのがこちらの越前おろしそば。左にあるのが大根おろしがたっぷり入った蕎麦汁です。 こちらが蕎麦のアップ。越前そばは蕎麦殻まで粉にするので、蕎麦が黒っぽいのが特徴。またつなぎに強力粉を使うのも特徴なんです。
ちょっと太めに切られたお蕎麦の上にたっぷりかかった鰹節とネギ、ビジュアルだけで美味しそう! こちらが、大根おろしがたっぷり入った蕎麦汁。これを蕎麦にぶっかけて食べます。辛みが後を引く感じがあって最高に美味い!この食べ方、蕎麦の一つの理想の食べ方かもしれないと思ったぐらい。いいなぁ、越前おろしそば!

ちなみに箸袋の裏側には、越前そばの由来が書かれていました。この橋袋に書かれていること以外も調べてみたところ、元々は江戸時代に越前朝倉氏7代当主の朝倉孝景氏が、戦時用の非常食として、また災害や飢餓対策として蕎麦づくりを奨励したことで、この地で蕎麦づくりが広まっていったそうです。越前おろしそばって、お蕎麦の上に大根おろし入りの蕎麦汁をかけただけのものなので、言ってしまえばシンプルな食べ物なんです。が、そのシンプルなものが、こんな美味しくなるんだと、驚きました。大根おろしが入っているので、少し辛みがあるんですけど、ちょっと腰の強い蕎麦とピッタリあって、物凄く食欲が刺激されます。これは、また食べたいぞ…。

—— むぎや 基本情報———-
〇創業年 1800年代前半創業
〇営業時間
・11:30~15:00
・17:00~21:00
※水曜日 無休
〇住所
福井県敦賀市本町1-7-21
(ホットペッパーグルメ 公式ページ) ⇒ 越前そば むぎや(敦賀市/和食) | ホットペッパーグルメ

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