長崎県の島原半島南部に位置する南島原市は、2006年(平成18年)に8町が合併して発足。戦国期から江戸初期に治めた有馬氏は、1496年(明応5年)に貴純が原城を築城、義貞・晴信父子はキリシタン大名でキリスト教信者が増加し欧州文化が流入しましたが、幕府の禁教令により直純の代で転封しました。その後に領した松倉父子のキリシタン弾圧により島原の乱が勃発し住民はほぼ壊滅しましたが、乱後に入封した高力氏の復興治世により全国から新住民が入植したとされ、江戸時代は島原藩となりました。トマト・馬鈴薯・苺・早崎瀬戸あらかぶ(カサゴ)・車海老等の農・海産物や島原手延べ素麺・とら巻(餡巻カステラ、島原市ではかす巻)等の特産品・名物があり、老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店が残っています。
1898年創業、島原の恵みを活かした蒲鉾づくりを行う 三ツ池かまぼこ店
下町のバス停から徒歩10分ほど、島原駅から車で30分前後の場所にある 三ツ池かまぼこ店。1898年(明治31年)に嶺嘉一郎氏が鮮魚店をはじめたことで、その歴史が始まっています。鮮魚店から始まった経緯があるため、原材料である魚の仕入れと目利きに特徴のあるお店です。
という、三ツ池かまぼこ店さんから、名物が沢山入ったセットを購入しました。鶏ナンコツ天・イワシマクラかまぼこ・厚焼かまぼこ・島原わかめかまぼこ・明太子かまぼこ・島原とうふかまぼこといった、他ではあまり見ない蒲鉾が沢山あるのが嬉しい…!
まずはイワシマクラかまぼこから。いわしのかまぼこって長崎以外見ないような気もするのだけれどどうでしょう?プリプリ感が美味い。
こちら、めんたい蒲鉾。博多辛子明太子使用とあります。
蒲鉾の中に明太子が練り込んである感じ。プチプチ感もあって美味しい。
次が厚焼き。卵たっぷりの蒲鉾です。
甘いプリプリした卵焼きって感じ。これいいね。
そしてわかめ蒲鉾。島原産わかめを使用されています。
ちょうど良い塩味具合がとても良い。これは美味しいなぁ。
ラストが、とうふかまぼこ。知らなかったのですが、島原にはとうふを入れてつくる蒲鉾文化が100年以上前からあるそうです。鳥取のとうふちくわに存在は似ていますね。
切り分けるとこんな感じ。とうふちくわと違って、野菜を入れて豆腐とすり身で固めた蒲鉾になります。野菜も取れておかず感がかなりある。
今回調べるまで知らなかったのですが、長崎には沢山の蒲鉾やさんがあるそうです。一説には日本一数が多いのだとか?その結果、蒲鉾の種類が豊富で蒲鉾文化が発達しているそうなのです。たしかに今回も見たことがない蒲鉾が沢山あったものなぁ。また色々お取り寄せしてみたい!
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———三ツ池かまぼこ 基本情報———-
〇創業年 1898年創業 / 明治31年創業
〇営業時間
・8:00-20:00
※定休日なし
〇住所
長崎県南島原市有家町久保40-3
(公式サイト)⇒合資会社 三ツ池