富山県西部(呉西:呉羽山より西の地域)で砺波地区の南砺(なんと)市は、江戸時代は加賀藩領で、2004年(平成16年)に東礪波郡の福野・井波町・城端町・平村・上平村・利賀村・井口村と西礪波郡の福光町との合併で発足し、古来の砺波郡南部であることが市名由来です。井波彫刻・五箇山和紙等の伝統産業があり、諸製造業の工場が立地していて川田テクノロジー・大建工業(創業地)の本店が所在し、木製バット(福光地区)は国産の半数を製造しています。茗荷・舞茸・いわな・城端牛・なんとポーク・種麹・味噌・清酒・五箇山豆腐・利賀豆腐・干し柿・米菓(しろえびせんべい等)・栃餅・利賀蕎麦・かぶら寿司等の特産品・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・和洋菓子店・製菓会社・食品店・酒蔵・割烹旅館などが残っています。
1912年創業、130年古民家と井波彫刻の”欄間”で味わう手打ちそば 蕎麦懐石 松屋 (まつや)
井波中央のバス停から徒歩1分ほど、北陸自動車道・砺波ICから車で15分前後の場所、南砺市井波・瑞泉寺門前町の八日町通りに店を構える 蕎麦懐石 松屋 。1912年(大正元年)に創業した老舗そば処です。創業以来”手打ち”にこだわり、だしも昔から変わらない味を守り続けています。店構えは130年前の古民家を改装した迫力ある佇まいで、座敷には精緻な地元・井波彫刻の欄間もあり、”木彫りのまち”の空気ごと食事に取り込んだ一軒です。現当主は4代目で、雑誌記事によると割烹で和食修業をした後、「自分の代で新しいことを始めたい」と独学でそば打ちを究めてきた背景が紹介されています。玄そばは北海道産を使用。井波ゆかりの作家・池波正太郎にちなんだ会席料理も人気で、地域性を”メニューの物語”に落とし込んでいる点もこの店らしさです。
という、蕎麦懐石 松屋さんの看板です。店構えがめっちゃ立派なんです。
入り口はこんな感じ。蕎麦懐石の文字が素敵ですね。
会席料理は要予約でした(店名は懐石ですが、コース名は会席と両方を使われています)。お蕎麦やうどんは予約なしで食べられますよ。
こちらは温かい蕎麦、冷たい蕎麦のメニューです。丼物もあります。
そして定食や一品料理も。最後には正太郎会席が。池波正太郎さんの特別メニューですね。
今回は山菜小鉢付きのお蕎麦、にしん甘露煮をオーダー。めっちゃ美味しそう。
お蕎麦は挽きぐるみと思われるしっかりテイストな田舎そば風。お蕎麦の香りが強く、とても美味しい。
そしてこちらがにしん甘露煮です。骨抜きがしっかりしてあって、柔らかくて美味しかった。
山菜ももちろん最高で。富山=海の食べ物が注目されがちですが、山の食べ物も美味しいんですよ。富む山とかいて富山ですからね(元々は外山で”とやま”と読ませた説もあるけど)。
木彫りのまち・井波の門前町で、130年古民家と精緻な欄間を背景に頂く手打ちそば、雰囲気含めて最高でした。池波正太郎にちなんだ会席料理があることは、今回記事をまとめる段階で気が付いたので、次回訪問時に食べたいです。雰囲気含めて、井波が体験出来る素敵なお蕎麦屋さんでした!