富山県西部(呉西:呉羽山より西の地域)で砺波地区の砺波(となみ)市は、1954年(昭和29年)に東礪波郡砺波町が旧・砺波市となり、昭和中期2回の同郡1村・西礪波郡1村一部編入を経て、2004年(平成16年)に東礪波郡庄川町と合併し現市となりました。砺波平野の散居村(さんきょそん)の美風景や毎年5月連休開催のチューリップフェアで知られ、豪雪地帯に指定されています。7世紀前半に朝廷から賜った利波評(評は郡、ひょう/こおり)で8世紀半ば頃に礪波/砺波と表記され、居住した古代部民の鳥取部が鳥網(となみ)で鳥を捕獲した土地との地名由来説もあります。チューリップ球根・水稲種子籾は全国一の生産高で、となみ野米・里芋・庄川柚子・大門素麺・スパゲティ(ボルカノ)・清酒・ウイスキー等の特産品があり、市内には老舗の和菓子店・食品店・食品小売店・割烹旅館・酒蔵などが残っています。
1879年創業、牛乳処理工業者6名にて結成された となみ乳業協業組合
砺波駅から徒歩2分ほど、砺波駅前のバス停から徒歩6分ほどの場所にある となみ乳業協業組合。1879年(明治12年)に、鍋澤牛乳として創業されたのがルーツです。その後、1970年(昭和45年)に砺波市、小矢部市、(当時)福野町の牛乳処理工業者6名にて、となみ乳業協業組合設立され現在の形となりました。まると牛乳というブランド名で商品を出されていますが、まると、と名付けられた背景には、「協業開始当時大手資本の牛乳メーカーが県内参入しはじめた頃で、砺波地区の業者同士が、手を取り合って協力し合いまるく収まって上手くいくようにとの思いが込められている」そうです。私は地域ものがたるアンバサダーの富山アンバサダーに選んで頂いており、まると牛乳さんは6月の訪問時に購入しました。
今回は、まると珈琲・まると牛乳の2種類を買っています。珈琲の方を沢山飲みたかったので、珈琲がサイズ大きめです。
まずは、まると牛乳から。牛と少年のイラストが可愛い。
そして、まると珈琲です。パッケージに書いてある文章が面白い。「私は今日の朝をおいしい珈琲と牛乳とパンでスタートをきります」、とのこと。その1日はきっと良い日になるよね。
まると牛乳さんの沿革のページに、「日本ではじめて搾乳と牛乳販売を始めたのは横浜で前田留吉が1866年(慶応2年)」とあります。その13年後には立ち上がっていた訳で、とするとかなり歴史ある牧場&牛乳店の1つとなりますね。もしや日本最古の牛乳店だったりするのだろうか。気になったので、今度また別途調べてみようと思います。最古店シリーズをnoteで書いていまして、過去にうなぎの最古店、醤油の最古店を書いております。
—— となみ乳業協業組合 基本情報———-
〇創業年 1879年創業 / 明治12年創業
〇営業時間
・本社機能のため割愛
〇住所
富山県砺波市山王町5-3
(公式サイト)⇒ まると牛乳