三重県中東部で志摩半島南部の志摩市は、2004年(平成16年)に志摩郡浜島町・大王町・志摩町・阿児町・磯部町合併で発足して、市名公募で最多得票を得た志摩郡に因む市名となりました。古くからの志摩の地名は、志摩半島周辺に島が多いことに由来します。東から南にかけては太平洋に面してリアス式海岸で、中央に英虞(あご)湾・北東に(鳥羽市にかけての)的矢(まとや)湾を擁し、半島の本土部の他に3有人島(英虞湾内に賢島・間崎島、的矢湾内に渡鹿野島)があって、全域が伊勢志摩国立公園(大部分が民有地)に含まれています。多数の漁港が所在し、真珠・貝殻細工・多種の海産物(伊勢海老・的矢牡蠣・鮑・あのり河豚・宝彩海老等)・鰹節・南張メロン・銘菓(さわ餅・あわび最中・たぬきケーキ等)・きんこ(干し芋)・秋刀魚寿司・手こね寿司・鰹の茶漬け等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の料理店・和洋菓子店・食品店・食品会社・旅館などが残っています。
1897年創業、伝統の製法・手火山焙乾方式で鰹節製造を行う 久政 (きゅうまさ)
大王小坂のバス停から徒歩1分ほど、鵜方駅から車で20分前後の場所にある 鰹節製造店・久政。1897年(明治30年)に、橋爪政吉氏が志摩郡大王波切にて鮮魚問屋を創業したことが始まりです。1940年(昭和15年)に2代目・橋爪政一氏に引き継がれ、鮮魚問屋に加え手火山式培乾方式による鰹節製造を始められています。昭和後期、3代目の政勝氏の時代に鰹節加工を専業とされました。
という、久政さんの鰹節を購入しました。伊勢志摩地域で水揚げされた鰹を、伊勢の地で、伊勢古来の独自性法である手火山式培乾方式で作られているとパッケージに記載街あります。手火山式培乾方式とは、燻作業の1種とのことですが、手作業で非常に時間がかかる製法だそう。
パッケージ裏側です。細刃削りはお好み焼きやたこ焼きといった粉物の付け合わせや、野菜炒めやゴーヤーチャンプルーの炒め物の付け合わせによく合うそう。
今回はじゃがいもと合わせました。ジャガイモと鰹節の相性がこんな良いのはちょっと驚き。
子供の頃から鰹節をよく食べていますが、三重育ちだから、というのもひとつの要因だったのだろうか、と思ったりします。まあ東京でもたくさん見るから、そこまでの地域性ではない気もするけれど。とはいえ、地元産のは美味しく感じますね。心理的な要因もあるだろうけれど、子供の頃食べていたものが、きっとこの味に近かったのだと思います。昔は今ほど流通網もなかっただろうから、きっと近しいものを食べていたのだろうなと。
———-久政 (きゅうまさ) 基本情報———-
〇創業年 1897年創業 / 明治30年創業
〇営業時間
・9:00 – 17:00
※土曜・日曜 定休日
〇住所
三重県志摩市大王町波切1000−2
(公式サイト)⇒ 創業明治参拾年 伊勢志摩 鰹節製造 久政(きゅーまさ)公式サイト – 三重県志摩市大王町。業務用鰹節、お中元・お歳暮・贈答用鰹節の製造・販売をおこなっております。