東京の北の玄関口・上野駅を核とする台東区上野は、江戸時代に建立された徳川将軍家菩提寺である寛永寺の門前町として栄えました。明治には不忍池周辺が上野公園(上野恩賜公園)として整備され、博物館・美術館・文化会館などの多数の芸術文化施設や、動物園などの観光・レクリエーションの場に多くの人々を集めています。アメヤ横丁の食材・雑貨・衣料等の商店も連日賑わい、由緒ある公園内や町の各所に老舗の飲食店や和洋菓子店などが数多く点在しています。

1902年創業、ジョンレノンも愛した洋食店 黒船亭

上野駅から徒歩4分ほど、湯島駅から徒歩5分ほどの場所にある洋食店 黒船亭。1902年（明治35年）に、須賀惣吉氏が栃木より上京後、上野公園下にて料亭「鳥鍋」をはじめたことで、その歴史が始まっています。元々は敷地内に池や滝のある料亭だったそうですが、関東大震災によって消失、再建するも東京大空襲で再び焼失してしまっています。

そんな鳥鍋さんは料亭だけでなく、1917年(大正6年)にカフェ菊屋、1918年（大正7年）中華料理店・翠松園、1937年(昭和12年)には三島由紀夫の出版記念会を開いた中華料理店・雨月荘のオープン等、様々なお店を創業されています。そして現在の黒船亭につながるのが1969年(昭和44年)のアパレル店アダムスキクヤのオープンで、その4階にステーキ＆フレンチとして開店したのがレストランキクヤが黒船亭の前身となります（1986年に黒船亭としてリニューアルオープン）。ちなみに黒船亭さんは、ジョン・レノン&オノ・ヨーコ夫妻も訪れていたお店だそうですよ。

久しぶりにお伺いしたところ、1Fにデジタルサイネージのようなビジョンが飾られていました。

こちらメニュー表。黒船亭さんは季節ごとにおすすめコースがあります。夏に伺っているので、こんな感じのメニューでした。

単品のメニューも豊富です。迷っちゃうなぁ。

他にはこんな感じのセットも。今回は右ページの左上にある洋食弁当(しのばず)をオーダーしました。

こんな感じの会員登録キャンペーンのお知らせも頂きました。もちろん登録してフレンチトーストもゲットしております。

で、コースです。まずはスープから。うむ、期待値のあがる美味しさ。

そしてサラダです。このドレッシング好きだなぁ。

そしてメインのお弁当です。左上からビーフシチュー・カニコロッケ・魚のムニエル・オムライスになります。

黒船亭さんといえばのメイン料理の1つビーフシチュー。煮込まれ具合が最高でめちゃくちゃ美味しい。

カニコロッケ。カニはそのまま食べた方が美味しくない？という考えを改めさせてくれる美味しさ。

こちらも名物のオムライス。チキンライスの上にオムレツが乗っかっておりました。チキンライスはブイヨンで炊いてあるのだとか。

そして魚のムニエル。はぁ、幸せってこういうこと言うんだろうなぁ。

洋食弁当のコースは、デザートとコーヒーもついております。で、こちらがデザート。クリームブリュレ的なもの。アメリを思い出しますね。

と、もう一品フレンチトースト。こちらは会員登録して無料でもらったものです。どんな太っ腹サービスなんだ。

ラストはコーヒーで締め。日本の洋食！って感じで最高でした。

という黒船亭さんは2015年時にもお伺いしているので、せっかくなのでその時も写真も。

まずはオムライスから。プリップリの大きなエビも入っておりました。

続いてビーフとタンのシチュー。このポテトもめっちゃ美味しかった記憶がある。洋食弁当のビーフシチューも同じ味なので当然美味しいんですけれど、ポテトのためにこっちを頼もうか今回も悩みましたw。

ラストが黒船亭風魚介の寄せ鍋。ホワイトソースを加えたブイヤベースって感じの味でした。洋風テイストの中に若干和を感じてとっても美味しかったです。これもまた食べたいなぁ。

黒船亭さん、久々の訪問となりましたがやっぱり最高で、素敵な思い出が更新できました。上野駅からも近いしもう少し頻繁に伺いたいものです。リニューアルされたサイトを見ると、色んなイベントも開かれているようなので、落ち着いたら何かしらに参加してみたいなぁ。

—— 洋食 黒船亭 基本情報———-
〇創業年　1902年創業 / 明治35年創業
〇営業時間
・11:30〜22:15
※年中無休 (年末年始除く)
〇住所
東京都台東区上野2-13-13キクヤビル４F
（公式サイト）⇒ 洋食 黒船亭｜Kurofunetei 上野駅不忍口徒歩4分の洋食レストラン