壽堂 (ことぶきどう)の黄金芋と吹寄せ / 東京 人形町 明治17年創業 (1884年)

江戸時代には後に浅草裏手に移転するまでは吉原遊郭があり、その後は浅草に芝居小屋が集められるまで歌舞伎の中村座・市村座や人形芝居の結城座などがあった中央区日本橋人形町。人形を制作・販売する店が並び、人形遣いが多く住んでいたことが地名の由来だといわれています。永らく芳町花街として栄えてきた一帯には老舗が多く残っており、人形町通りや甘酒横丁を中心に老舗の飲食店や和菓子店や食品店などが連なっています。

明治17年創業、黄金芋の寿堂 (ことぶきどう)

明治17年、壽堂さんは日本橋蛎殻町で創業され、明治40年代に現在の場所(水天宮交差点近く)に移ってこられたそうです。

昔ながら、という表現がぴったりの店舗。名物の一つ氷ようかんのノボリが建てられていました(夏限定の期間限定商品)。

お店のディスプレーがこちら。看板メニューの黄金芋が「これでもか!」というレベルで並べられています。

他にも食べたいものがあったので、2本入りの小さいパッケージを購入。

近くの公園で開けました。こんな感じ。シナモンが香る、和菓子とは思えない匂いが広がります。

白隠元に黄身を入れた黄身餡を薄皮に包んだお菓子。シナモンがタップリとまぶされていて、サツマイモのようなルックスになっています。

中はほっくりしていて、紅茶とか凄く合いそうです。シナモンの香りがかなり立っていて、シナモン好きには堪らない味。

様々なメディアに取り上げられる黄金芋。朝日新聞の記事がパッケージに印刷されていました。向田邦子さんのエッセーにも登場するらしいですよ。

せっかくなのでもう一つ購入しました。干菓子が美味しいと伺ったので吹寄せを購入です。季節毎にパッケージと中身を変えられているそう。買った時期が夏だったので、夏らしい青のパッケージです。

開けるとこんな感じ。すいかや金魚が本当にかわいい!
味は日本茶に良く合うような、くどくない甘さがたった上品なお菓子でした。

寿堂さんの名物二つを食べることが出来た今回でしたが、夏の季節限定の氷ようかんを食べることが出来ませんでした。来年の夏、氷ようかんをゲットしよう!と再訪を約束したのでした。

ちなみに、岸朝子さんの東京5つ星の手土産で取り上げられたお店の一つとなります。

———-壽堂 基本情報———-
〇創業年 明治17年 / 1884年創業
〇営業時間
[月~土]9:00~18:30
[日・祝]9:00~17:00
※売切れで早めに営業を終了する場合があります
〇住所
東京都中央区日本橋人形町2-1-4
(食べログ)⇒ 壽堂 (ことぶきどう) – 水天宮前/和菓子 [食べログ]

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