小松屋の、江戸前穴子を使った 穴子の佃煮が美味しくって / 東京 柳橋 1881年創業 (明治14年)

台東区柳橋は、隅田川に注ぐ神田川の最下流部に掛かる柳橋に由来します。河畔には江戸時代中期から舟遊び客の舟宿が多く、料理屋等も建ち並んで花街として賑わいをみせた街。明治期には新興の新橋花街(中央区銀座)と共に“柳新二橋”と称され昭和半ば位まで栄えましたが、1999年(平成11年)に最後の料亭が廃業してその歴史を閉じました。今も花見・花火見物などの屋形舟・乗合舟の舟宿が何軒か存在しており、老舗の飲食店・和菓子店・食品店なども残っています。

1881年創業、柳橋のたもとで江戸前の佃煮を販売し続ける 小松屋

浅草橋駅から徒歩5分ほどの場所、柳橋のたもとにある 小松屋。1881年(明治14年)に創業した同店は、もともと船宿として採れた魚を天ぷらや刺身にして出していたそうですが、柳橋の料亭のおみやげとして佃煮等を売り出したところ評判となり、今も同じ場所で佃煮を販売し続けています(近くにある同名の船宿 小松屋さんは、親戚の方のお店だとのこと)。

という小松屋さんの外観がこちら。橋の真横にお店があります。 ディスプレイを撮り忘れてしまったのですが、多くの種類の佃煮を、様々なサイズのパッケージで販売してくれていました。買いやすくって助かりますね。

で、今回狙っていたのは名物の 一と口あなご。江戸前で獲れた希少な穴子を使った佃煮なのです。 ご飯に乗せた図。中々のしょっぱ甘い濃さがあって、一切れでご飯がかなり食べられてしまいます。日持ちするための濃い味付けの佃煮に、江戸の風情を感じます。美味しいなぁ。せっかくなのでともう1品買ってきました。かつお小町というふりかけ的なもの。 ご飯にどーんと掛けて食べます。日本人でよかったな、という味。甘辛い感じって、ものすごくご飯に合いますよね。

東京には老舗の佃煮屋さんが沢山残っていますが、味濃い目の江戸時代の製法を守り続けるお店と、現代風なアレンジを施されたお店と、に分かれている気がします。小松屋さんはどちらかというと前者寄り。味がこってり濃い感じ。久しさに濃い目佃煮を食べたけれど、少しの佃煮と一緒に食べる沢山のご飯が、佃煮をマイルドにしてくれてとっても美味しかった。伝統的なものにも、現代風にアレンジされたものにも、どちらにも魅力があるなと改めて感じました。この穴子はまたきっと買う!

——-小松屋 基本情報———-
〇創業年 1881年創業 / 明治14年創業
〇営業時間
・9:30~18:00 (土曜日は17時まで)
※日・祝日 定休日
〇住所
東京都台東区柳橋1-2-1
(公式サイト)⇒ 季節の佃煮 江戸の味 東京 柳ばし 小松屋

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