世界で2番目に古い宿・古まん、1300年越えの歴史に泊まる / 兵庫 豊岡市 717年創業 (養老元年)

兵庫県の北部、但馬(たじま)地方の中心に位置する豊岡市は、北は日本海に面し、中央部には円山川が育む豊かな盆地が広がる、自然の恵みあふれるまちです。『古事記』や『日本書紀』にもその地名が記されるほど歴史は古く、奈良・平安時代には但馬国の中心地として栄えました。「豊岡」という地名は、文字通り「豊かな岡」となるよう願いを込めて名付けられたとされています。明治維新後には一時「豊岡県」の県庁所在地となりましたが、後に兵庫県に編入されました。観光名所も非常に多彩で、開湯1300年の歴史を持ち、志賀直哉ら多くの文人墨客に愛された「城崎(きのさき)温泉」や、「但馬の小京都」と呼ばれる出石(いずし)の城下町が人気を集めています。名物の「出石皿そば」や冬の「松葉ガニ」、但馬牛などの美食も魅力です。

717年創業、世界で2番目に古い城崎温泉発祥の地 古まん

JR城崎温泉駅から徒歩15分ほど、車で5分前後の場所、城崎町湯島・温泉街の奥まった場所にある 千年の湯 古まん。717年(養老元年)の創業とされる、世界で2番目に古い宿となります(1番は山梨の705年創業・慶雲館 、3番目は恐らく石川の718年創業・法師)。

その歴史は709年に現在も”古まん”を運営する日生下家の先祖に当たる日生下権守が、四所明神を建立したことに始まります。717年に四所明神で道智上人が祈祷をしたところお告げを受けて温泉を掘り当て(城崎温泉の発祥であり古まんの創業年)、その場所が曼陀羅屋敷と呼ばれるようになります。日生下家はこの場所を守り続け、明治期に古曼陀羅屋と改称、その後現在の名称である”古まん”と名を変え、今も城崎の地で温泉宿を経営されています。1925年の北但大震災では温泉街が壊滅的な打撃を受けましたが、城崎温泉街の特徴である外湯の復興を軸に街が再生していく中で、古まんさんも城崎の歩みとともに事業を継続してきました。歴史と伝統を掲げる数寄屋造りの宿で、“外湯のまち・城崎”の時間の厚みを体感できる宿です。

と、いつもより前段が長くなりましたが、ようやく訪問できました。古まんさんの外観です。ずっと訪問したかった宿なんです。

夜の風景もどうぞ。

中はリニューアルされているので、昔ながら感はそこまでないのですが、重厚感が伝わる作りになっています。
お部屋は和モダンな感じでした。古まんさんずっと訪問出来ていなかったのは、2名からしか泊まれないからで、ここまで付き合ってくれる人がいないから、だったのですね。で、この時は豊岡の友人に付き合ってもらいました(ご飯までですが)。

城崎温泉は外湯が7つあり(ただしそのうちの1つさとの湯は2024年4月1日から長期休業)、外湯を巡るのが楽しみの1つです。古まんさんは内湯(宿についている温泉のこと)もあるので、内湯も楽しめます。
温泉の前にまずは晩御飯から。れすとらん甘露さんに伺います。 この日はカニ尽くしディナーでした。地元で水揚げされた香住カニ(ベニズワイガニ)です。最高か。デーンと、運ばれてきます。 蟹味噌まで楽しめる茹でがこちら。
これはお刺身タイプですね。 蟹すきもあります。
こちらはしゃぶしゃぶ用ですね。

しゃぶしゃぶします。 笑いしか出てこない美味しさ。
炊き合わせも美味しかった。

過去1蟹を食べた日かもしれない。幸せだったよね。
最後はご飯に乗せて食べました。大満足です。
ご飯の後、宿内を散策しました。こちらは大正期のころ。古まんだらや旅館時代ですね。
そして昭和初期。各フロアから見晴らしが良さそうなのが素敵ですね。
そして過去のパンフレットなど。
こちらは左が明治時代の宿泊料金表で、日付は明治28年のもの。「飲食物膳付(食事付きの宿泊)」「絹蒲団(シルクの布団)」「木綿蒲団」「温泉入浴料」など細かく項目が分かれています。今とちょっと違うスタイルだったのですね。布団で値段が違う時代があったのか。と右側のハガキは昭和初期の年賀状のようですね。
こちらはパンフレットです。城崎温泉と古まんさんの歴史が載っています。

そして1階にはレプリカかもですが、貴重な文章が飾られていました。

曼陀羅記という巻物です。慶長二年丁酉夏五月と読めるので1597年ごろの文章かしら。開湯に関することが書かれているようです。

こちらは日生下氏家宝旧記という資料のようです。運営されている日生下氏は、新羅(現、韓国)の王子であった天日槍(あめのひぼこ)の子孫とのこと。凄い家系ですね。

他に美術品の展示もありました。左下が河井寛次郎で、中央が北大路魯山人の作品ですね。北大路魯山人の器初めて見たよ。

お部屋の中にも歴史の解説がありました。これ読みながらお酒が何杯でも飲めますね。
そして内湯です。この日は外湯もいくつか楽しんでいますが、せっかく泊まっているのだから内湯も存分に楽しみました。 そして、朝ごはんです。前日の夜あれだけ食べても入る自分の胃の強さに感謝ですね。美味しく頂けました。 老舗食堂というサイト名で宿を扱い始めたのは、世界最古の宿が日本にあると知り、ぜひ伺いたいと思ったからでした。で、調べていくと日本には1000年越えの宿がいくつかあることを知りました。宿は1人で泊まれない場所もあったりと、中々訪問が進まないのですが日本が誇るべき宿が沢山ありそうなので、これからも少しずつ訪問したいと思います。古まんさんも最高だった〜!

店舗情報

店舗名:千年の湯 古まん

創業年:717年 (養老元年)

住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島481 [地図を見る]

公式サイト:城崎温泉 旅館|千年の湯 古まん|公式サイト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です