今は無き京の大仏の門前で売られていた大仏餅@甘春堂 本店 / 京都 東山区 1865年創業 (慶応元年)

昭和初期に旧下京区から分かれた鴨川東側の京都市東山区では、祇園・宮川町などの花街や、四条河原町(中京区・下京区)や新京極・先斗町(中京区)に連なる鴨川・三条大橋周辺の三条京阪等の繁華街が賑わっています。 八坂神社・知恩院・清水寺・建仁寺・高台寺・六波羅蜜寺等の社寺や産寧坂・円山公園等の名所に多くの観光客を集め、区内各所に老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが何軒も残っています。

1865年創業、伝統的なお菓子を今に伝える 甘春堂 本店

京阪七条駅から徒歩3分ほど、京阪七条のバス停から徒歩2分ほどの場所にある 甘春堂 本店。1865年(慶応元年)に、藤屋清七氏によって創業された菓子店です。現在は6代目のご主人によって運営されておりますが、その時代時代に作られたお菓子が今も販売されており、たくさんの歴史的銘菓を扱っていらっしゃるお店です。

という甘春堂 本店さんの外観。大通りに面した入口がこちら。おそらくこちらが正面の入り口。横に長い店舗です。
店内に入りました。お菓子がずらりと並んでいます。下段真ん中にあるのが、2代目徳兵衛氏が開発した、祝菓 茶寿器(ちゃじゅのうつわ)という、お菓子でできた器に、干菓子が入っているもの。

今回は、人気No.1という大仏餅を購入しました。
こんな感じの個包装になっているお餅です。 取り出した図。京大佛の印字が真ん中にあるのが特徴です。ふわっふわの柔らかいお餅の中に餡が入っている、高級なお饅頭って感じでした。 説明紙も入っていました。歴史が不勉強のため知らなかったのですが、京都には秀吉が建立した日本三大大仏の1つに数えられる大きな大仏があったのだそう。その大仏の門前で名物になっていたのが大仏餅で、甘春堂 本店さんがその味を引き継いでいらっしゃるそうです。

甘春堂 本店さん、本当にたくさんのお菓子があって、もっと色々と買いたくなりました。特に祝菓 茶寿器(ちゃじゅのうつわ)を食べてみたかったのですが、抹茶を頂く機会が当面なさそう(器に薄茶を入れて飲むと良いらしいのです)だったので、今回はパスしたのでした。オンラインショップで購入できるので、近々お抹茶頂く機会を作って試してみたい!

※甘春堂 本店さんの近くに七條甘春堂さんがあります。同じ創業年、同じ創業者のため同じルーツの会社だと思われます。七條甘春堂さんの公式ページによると、6代目ご主人の時代に「販売会社甘春堂と製造会社七條甘春堂(弊社)に分社」と書かれています。

———甘春堂 本店 基本情報———-
〇創業年  1865年創業 / 慶応元年
〇営業時間
・9:00~18:00
※年中無休 (1/1、1/2はお休み)
〇住所
京都府京都市東山区上堀詰町292-2
(公式サイト)⇒ 京都・京菓子の老舗 甘春堂 本店

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